１４０話 ページ45
ゼノフィリウス「三人兄弟の物語は知ってるな？」
ハリー以外「はい」
ハリー「いいえ。」
ハーマイオニー「ここに本があります」
そう言ってハーマイオニーはカバンの中から本を出してきた。
ハーマイオニー「昔、3人の兄弟が曲がりくねった道を夕暮れに旅していました。やがて3人は危険な川にさしかかりました。でも魔法で橋をかけました。しかしそこで目の前を遮る者が現れました。」
「死」でした
旅人が溺死しなかったことに腹を立てた死は、一計を案じました。
死を免れた褒美をやると言いました。
1番上の兄は最強の杖を欲しがり、死はニワトコの木の杖を与えました。
2番目の兄はもっと死を辱めようと、亡き人を呼び戻す力を求めました。死は川から石を拾い与えました。
最後は1番下の弟です。謙虚な彼は、死に追われずに前に進めるものを望みました。死はしぶしぶ透明マントを与えました。
1番上の兄はニワトコの杖の力に酔いしれ、杖を盗まれて喉をかき切られたのです。1番上の兄は死の元へ。
2番目の兄は貰った石を3度回しました。すると、かつて妻にと望んだ亡き女性が現れたのです。でも死者の彼女はこの世に馴染めませんでした。
彼は彼女と一緒になるために命を絶ち、死の元へ。
1番下の弟は何年も死の目を逃れました。やがて年老いた弟は透明マントを脱ぎ、息子に与えました。そして、死を友として喜んで迎えともにこの世を去りました。
ゼノフィリウス「そうだ。それが死の秘宝。ペンはどこだったかな？」
ゼノフィリウスさんが、紙に何かを描き始めた。
縦棒をかき……
ゼノフィリウス「ニワトコの杖」
次に円
ゼノフィリウス「蘇りの石。」
最後に3角。
ゼノフィリウス「そして、透明マント。3つあわせて死の秘宝。集めれば死を制するものとなる。あ、お茶が冷めた。すぐ戻る！」
ロン「帰ろう。あんなお茶もう飲みたくない。」
ハーマイオニー「ありがとうございました。」
ロン「お湯はいいの？」
ゼノフィリウス「お湯？｣
ロン「お茶の！」
ゼノフィリウス「忘れてた」
ゼノフィリウスさんは如何にも慌てていた。
ハーマイオニー「もう帰るので……」
バァァァアン！！！
ゼノフィリウス「ダメだ！！！」
ゼノフィリウスさんは、勢いよく机を叩き玄関を通さないようにした。
ハリー「何か？」
様子がおかしい。
ゼノフィリウス「君が最後の望みだ。」
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うじっしー(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます！ (2020年4月23日 17時) (
レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
ユヅ - 続きが楽しみです！早く読みたくてうずうずしてます！ (2018年5月21日 21時) (レス) id: f853913df0 (このIDを非表示/違反報告)
mii0708(プロフ) - 続き頑張ってください！！めっちゃ楽しみです！オリバーLOVEになりました！！ (2018年5月3日 0時) (レス) id: 2e91a25843 (このIDを非表示/違反報告)
まっ茶(プロフ) - 続きが楽しみです！ウッド...。 (2018年4月30日 17時) (レス) id: ca940381b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ大好き - とても面白いです！続きを更新されるのを楽しみに待っています！ (2018年4月14日 22時) (レス) id: f52867736d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うじっしー | 作成日時：2018年2月25日 22時
