19話 ページ20
シドside
貴方「にあ…………う？」
シド「……！」
喋った……？
俺は初めて声を聞いた。聞き間違えじゃあないよな？！
口から葉巻が落ちていることを忘れる程、驚いた。
驚いているのは俺だけじゃない。
ケネス「A……ちゃん？」
ガブ「うわー！誰かと思えばAちゃん！めっちゃ似合ってんじゃーん！」
貴方「(ﾆｺﾆｺ)」
オルタンス「この子にはこういうのがやっぱり似合うと思ったよ」
その姿に魅了され、続々と隠れ家の奴が集まってくる。
貴方「皆……いつ……も…………あ……りが……とう！」
「「！！」」
自信なさげでまだ出しづらそうではあるが、その声は優しく透き通っているように美しかった。
ガブ「しゃべ…………った…………」
シド「俺の名前……呼んでみてくれ」
貴方「…………シド……さん」
ギュッ！！！
娘のように可愛いこの子が声を出した。
それに俺の名前をやっと呼んだ。
貴方「シド……さん……ここ…………連れて……来て……くれて…………あり……がとう！」
嬉しかった。
タルヤ「(微笑み)」
シド「……よし、今日は宴だぞ！！みんな、酒と料理の準備をして盛大にやろう！」
Aだけでなく、他の奴らの表情も一気にパッと明るくなった。
貴方「たの……しそ……ぉ！」
シド「飛びっきり楽しいパーティだぜ！」
ガブ「ほんと、シドはいつも急なんだからよぉ」
「良いじゃないか、楽しもうぜ！」
「俺もケネスを手伝うよ」
これからもこいつはずっと隠れ家の一員で、この小さな隠れ家という国の王女様だ。
そう思っていた。
だけどそれはただの俺の願望で、彼女の運命は違う方向へと進み始めていた。
貴方「わた……し、お酒…………飲めない……」
シド「お前は飲まなくていい(笑)」
彼女の運命は、大昔に生み出された時から決まっていたもの。誰にも変えることはできない。
そんな事、俺たちは当然……当の本人も知らないのであった。
ガブ「A、宴まで俺とデートしよう！」
貴方「ぃ……いよ…！」
＿＿こんなに笑顔の絶えない幸せな少女が背負う自らの存在意義と、祝福。それらが彼女を………今までも、これからも不幸せへと導いていた＿＿＿＿
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飛鳥(プロフ) - 続き待ってました！ですが無理せずに更新頑張って下さい。 (8月28日 3時) (
レス) @page50 id: b598fa6790 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - こちらこそコメントのお返事ありがとうございます!ジョシュア推しとしては嬉しいです٩(*°ꇴ °)۶ (8月13日 21時) (レス) @page29 id: b598fa6790 (このIDを非表示/違反報告)
うじっしー(プロフ) - 飛鳥さん» 暖かいコメントありがとうございます！今の所多分ジョシュア落ちになる予定です！多分！(笑) (8月13日 8時) (レス) id: d3a8c31e55 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - ジョシュア切ないな〜！誰落ちになるんだろ、出来たらジョシュア落ちにして欲しいです！続き頑張って下さい。 (8月13日 1時) (レス) id: b598fa6790 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - まだFF16の作品を書く人少ないので、書いてくれて嬉しいです！内容も面白いので更新待ち遠しいです頑張って下さい! (8月10日 4時) (レス) id: b598fa6790 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うじっしー | 作成日時：2023年7月5日 0時
