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Struggle45 ページ46

水澄side





水澄「っ……」




クソっ……



隙を見て捕まえに行こうと思ったが、フェイントされた……!




勝負に行くことすら……!





【20-17】




それからも試合は進み、宵越が点を取っていくも点差は縮まらず…



貴方「みんなラスト!!頑張って!!」




能京「「おう!!/うっす!!」」




「「ハァハァハァハァ」」



両チームの疲労がピークになってきて、作戦通りに中々動けなくなってた。




水澄「ハァハァ……まじかよ…」



点を取られては取り返すも差は縮まらない同じ事の繰り返しじゃねーか!




【37-35】



ピー!!!



審判「能京!タイムアウト!!」





水澄「ハァハァ……」



佐倉の防げないレイドが肉体的にもメンタル的にも蝕んでくる。




貴方「正くん、ちゃんと見せて!」




王城「わ、分かった」




井浦「……」




Aが部長の額の傷を見ている所を、ジッと見つめる井浦さん。





貴方「うん、止まってる!井浦さん!何とか血が止まってます!」





井浦「よし、関交代だ。」




王城「ありがとうね、お陰で血も止まったよ。」




関「すみません…タッチされてばかりで…」




王城「初試合だから仕方ないよ」



関「でも……何度もコートを出たり入ったりしてると"居ない方が良い"んじゃないかって…」




!!!


居ない方が…良い……
俺が最初に思ったこと…!!



ガシッ!!



関「!」




伊達「おい、水澄!!」




気づくと俺は関の肩を強く掴んでいた。



水澄「あ…ご、ごめん……」




王城「京平……」



佐倉が強い選手ってのは見てわかる。でもぜってぇ認めねぇ!!


居ねぇ方がマシなんてダセェセリフは口に出さねぇ!!


水澄「俺は3番特攻!能京のアンティです!!」



何だ…俺何言ってんだ!!




王城「僕は1番特攻!レイダー!」



井浦「ま、正人!?」



伊達「ズルいぞ、特攻は支援より語呂がいい感じだ!」




畦道「お、おらぁ両方なんすけど…」




貴方「ふふふふっ」





宵越「いいわそんなの!」




不意に笑みが溢れて全員の硬さが抜けた。




貴方「水澄くん」



水澄「ん?」



彼女は俺の元にやってきた。



貴方「貴方が言いたかった事分かったよ。関くんと同じ気持ちになった事あるんでしょう?」




水澄「べ、別にっ…」




貴方「大丈夫、皆の後ろ盾に私がいるから!」



水澄「A…」



ピー!!!



かき消すようにホイッスルが響いた。

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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月19日 1時

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