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Struggle54 ページ5

畦道side





何でこんな事でクヨクヨしてんだ…
先輩に気使わせて、奢ってまでしてもらって…おら情けねぇ……




だけど悔しさが止まんねぇべ!




A先輩の昔のカバディ時代の話聞いてたらちょっとは気持ち楽になった。





貴方「畦道くん…!転んでも起き上がれ!だよ!(微笑)」





畦道「そ、そうかもしれっけど……」





貴方「スポーツしてたら色んなことがあるよ。喜び苦しみ悲しみ幸福…憎しみも怒りも……全ての感情をスポーツは握ってるんだ。」





スポーツは全部の感情を選手に与えれるって事なのか。






貴方「でも残酷よね。数学何かと違って結果までの道のりは関係ない。全ては結果でしかないのがスポーツ。」






畦道「っ……!」





ド肝をつかれたような感覚だ。


まさにその通りだった。




貴方「例外もあるかもしれないけど…でも少なくとも私はその"道のり"も見てる。畦道くんのカバディに対する1歩ずつの道のり見てるから!」





見てくれてる人がいる。これは有難いことだし、中々そう行ってくれる人なんて居ないから凄く嬉しかった。





畦道「A先輩…!オラ…頑張ります!でも……今は宵越に1体1ですげーな!って言える自身もねぇし笑える自信もねぇべ」





まず宵越の顔すら見らんねぇ……






貴方「笑わなくてもいいしすげーなんて言わなくていいじゃん。」





え……?





貴方「必死で食らいつくんよ!必死で……!私みたいに悪いことするんじゃなくて、抜かしてやる!覚えとけ!位の勢い大事だよ」






オラはまだ試合の苦しい部分を知らなかったんだ。




いい所しか見てなかったから。








畦道「ほんとありがとうございました!」




貴方「いいよいいよ、頭上げて!」






A先輩が帰ろうとした時に立ち上がって頭を下げて挨拶しても、それを当たり前に思わない優しい先輩。




貴方「なんてったってマネージャーですからね!(ニコニコ)」





畦道「先輩……」





貴方「何かあったらすぐ言うんだよ。後、特別練習の予約も待ってるからね」





畦道「うっす!」




優しすぎる先輩だな。



色んな事を経験したからこそ、あんな対応ができるんだろう…





A先輩が帰ったあとオラはまた河川敷に座り込んで下を向いていた。






人に話したとはいえ、中々モヤモヤは全部消えてはくれない。






宵越「お…畦道…?」





畦道「……よ、宵越……」

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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月19日 1時

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