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Struggle89 ページ40

井浦side





紅葉は恐らく、大量得点を防ぐ作戦で来るだろう。



佐倉「…………もっと深く…」




右藤「おい、佐倉…」




佐倉「全部コートの外に置いてこないと……いいプレーが出来ないんだ…」








王城「カバディ…」




宵越がコート外に出た今、正人のレイドが始まる。




王城「カバディ!」




右藤「うおっ!あぶねー!」





さすが大。正人相手にある程度動けるみたいだ。




右藤「ボーナスは気にするな!タッチだけ避けろ!」



紅葉「「うっす!」」




王城「カバディ…」




正人がボーナスに向かおうとした際、佐倉がキャッチに来たがそれを避け、フェイントをしてボーナスに向かった。




伊達「フェイント…!?」





ガシッ!!





王城「!!」




宵越「さ、佐倉を餌に!!」



そしてそのまま佐倉を狙った時、大に足を掴まれた。




畦道「だけど、掴まれたところでカウンターが!!!」



王城「…!」




カウンターが出来ねぇってところか。


正人の特性を知ってる大だからこそ阻止できる。



右藤「あっ!!」





王城「カバディ……」





大が支援組が来る前に手を離してしまい、そのまま支援組をタッチ。




【Struggle!】




井浦「向かってくる相手を地面代わりにして動いたんだ。」





水澄「佐倉が…先回り…!?」




アイツはきっと正人の軌道を先読みして待ち構えてた。




だが…



王城「カバディ…」




【Struggle!】




佐倉「!?」



それもまた正人に読まれてんだ。






ガシッ!!




能京「「!!!」」




正人が足を掴まれ……





王城「カバディ…カバディ!!!」





佐倉「うぉおおおおお!!」





バシンッ!!!





相手陣に引きずり込まれた。





審判「能京タッチ成功!4点獲得!」





ギリギリ……指入ってたな。



佐倉「届かなかったはずじゃ…」





王城「いつもの僕ならね。ラインを見ずに肩を入れればいつもよりリーチは伸びる……」





佐倉「……」





王城「小賢しがろうと僕は全部やる。簡単に越せると思うなよ」





佐倉「っ!」




宵越「!?」




ポタ…ポタ…



コートには血が滴っていた。
血を見た瞬間…この体育館が冷めきった。




井浦「正人!!!A!!救急箱!!」




審判「オフィシャルタイムアウト!時計止めてください!」




貴方「正くんっ!!」





俺達が正人に駆け寄る中、佐倉は青ざめていた。

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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月19日 1時

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