Struggle51 ページ2
貴方side
奏和を出て、帰り道……
もう時間は夕方を通り越してる。
伊達「にしても宵越大活躍だな!」
水澄「やばかったよなー!」
宵越「だろ?俺にかかればなんでもな!」
畦道「……」
畦道くん……
ちょっとは考えたらって思ったけどまぁ騒ぎたい気持ちも分かる。
貴方「あ、畦道くんの頭の様子気になるし皆先帰ってて」
水澄「え?」
伊達「なら俺達も…」
貴方「だ、大丈夫だよ!これも私の仕事だからね!(エッヘン)」
井浦「なら先に帰ろうか。」
王城「うん、みんな帰るよー」
井浦さんと正くんもなにか察してくれたようだった。
貴方「畦道くん……」
畦道「そんな、気ぃ使わなくても…」
試合の応援中は無我夢中に応援して点入ったら喜んでたけど、その試合の魔法から解けて…
彼はめちゃくちゃ落ち込んでいた。
貴方「まぁとにかく着いておいで!」
話を聞く前にきっとお腹すいてるだろうからね。
ハンバーガーショップのエムドナルドでハンバーガーやらポテトを買い、近所の河川敷にやってきた。
畦道「奢ってもらって申し訳ないっす……」
貴方「お腹すいてるでしょ?ほら食べて。」
ヤケクソのようにすごい勢いで食べ始めた畦道くん。
よっぽどしんどかったんだろうね。
貴方「悔しくてたまらなかったんよね…」
畦道「当たり前じゃないすか!オラは何も出来なかった…寧ろチームの足でまt」
貴方「それは無いよ。初試合なのに堂々としてたじゃん。それだけでも偉いよ」
畦道「違うんす…オラは宵越が点を入れても……完全に喜ぶことが出来なかったべ…」
私が居るから無理に喜んでたのかな…
もしそうなら申し訳ない。
貴方「ふふっ…」
畦道「な、何が面白いんすか…」
貴方「スポーツってそんなもんだよ。私だって女子カバディチームで…黙ってたけどエースしてたんだよ?気持ちくらいわかるよ……」
畦道「エ、エース!?」
貴方「宵越くんや正くんがいたチームとは比べ物にならないくらい知名度も無いけどさ……私も始めたての時は負けて負けて悔しかったんだよ?」
私がエースになれたのも理由がある。
私の力でエースになれたんじゃない。
チームの力と…そして…
私の悪意。
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月19日 1時