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Struggle49 ページ50

貴方side





悔しさを残し、能京と奏和の練習試合は終わった。


大会は8月。3年の2人にとっては最後の戦いになる。






審判「32-31!勝者奏和!礼!」




全員「「ありがとうございました!」」





試合が終わり、コートの外へ出てくる皆。




タッタッタッ!!




私は走って井浦さんの胸に飛び込んだ。





井浦「っ!」





このチームを作り上げたのも井浦さん。そして私をこのチームに根気強く入れてくれたのも井浦さん。





貴方「井浦さんっ……泣」





井浦「ど、どうした…!」





貴方「井浦さんの考えた作戦……やっぱ凄かった……!もちろん結果が大事だけど…それでもやっぱり凄かった……!それに、私も悔しい…!」




王城「A…」




井浦さんの顔を見上げた




貴方「宵越くんのプレーも成長も皆の諦めない姿勢も感動した……!でもそれを私に見せてくれたのは井浦さんなんです!」




あれ、なんで私泣いてるんだろう……







ポンッ……




いつもの様に井浦さんは私の頭に手を乗せる。






井浦「今回の俺とAの約束、果たせたな。お前もマネージャーとしてそれ以上に頑張ってくれた。ありがとな(ニコッ)」





王城「そうだね……このチームを作りあげたのも、作戦を入念に作ってくれるのもいつも慶だよ。悔しいけど僕も楽しかった……!」





畦道「お、オラも!!!」





水澄「そうっすよ…!井浦さん!」




皆に囲まれて…今までにない井浦さんの笑顔。





伊達「ん?宵越…何モジモジしてんだ?」





宵越「…A……その、勝つって言ってたのに……すまん」




貴方「宵越くん……まぁ君には理解し難いかも知れないけど、勝つ事よりいい物得られたよ」





宵越「勝つ事より……?」





貴方「マネージャーとしてはねっ!」






井浦「ほらほら、着替え行くぞ」





控え室に向かう彼らの後ろをゆっくり追いかけていた。






井浦「A」





貴方「どうしました?」




井浦「ありがとな。六弦は最後に倒せたけど負けて悔しかったし…色々思う所はあったけど、何かお前に救われたよ」





貴方「ふふっ、私も恥ずかしい所見せちゃったけど…マネージャーなんでね!ドンと来いですよ!」





私達は優しく微笑みあった。






王城「もーA…!慶にくっつき過ぎだよ…!」





貴方「別にいいじゃん(ムー)」





井浦「さっさとしなきゃ俺達が置いてかれるぞ!」





人生が絶好調だった。

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作者名:うじっしー | 作成日時:2021年5月4日 2時

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