40話 ページ42
貴方side
煉獄家に訪ねてからの数日間で、羽織についてツッコミを入れられることは幾ばくかあったが、槇寿郎さん、千寿郎くんと話をしたことによって私のやる気は増した。
貴方「義勇!!!今日も特訓を頼みたい!!!」
私が義勇と呼び、義勇に対して敬語を辞めた理由はただただ皆とももっと距離を近く話すための練習。
敬語や○○様は堅苦しいと義勇に指摘されたので……
冨岡「わかった。木刀を持ってくるから待っていろ。(自分だけ呼び捨てタメ語嬉しい)」
杏寿郎様の羽織に1ミリたりとも触れさせたくないという気持ちから、相手の刀を見て動く力、隙を付く力を身につけている。
カッ!!!!
冨岡「や、やるな…!」
貴方「あ…当たり前でしょう!」
お互いの木刀が擦り合う
貴方「譲れないものが…っ!あるんだから!!!!!!」
シュッ!!!!!
貴方「1本!!」
確実に身体能力や刀さばきが上がっている。
冨岡「この半月でよくぞ変わったな。」
義勇は私の方をポンと叩き、微笑んだ。
貴方「義勇や悲鳴嶼様のお陰ですよ!……あ、お陰だよ!」
冨岡「……///(かわいい)」
貴方「よし、屋敷に戻って素振りしなきゃ。それじゃ行くね!ありがとう!」
義勇は無言だったけど、手を振ってくれた。
なんだか行ける気がする……
このまんま頑張って……
猗窩座を!!!!
絶対に……!!!
ドンッ!!!
誰かとぶつかった……
不死川「いて!!」
貴方「いったたたた…………不死川様!!」
不死川「A……」
貴方「ごめんなさい、前見てなくて!」
不死川「その羽織……」
不死川様に会うのは本当に久しぶりだった。
いつも特訓や任務に明け暮れていたので。
貴方「杏寿郎様のお父様から頂いたんです…あ、あのっ……」
不死川「そうか……何だ??」
貴方「屋敷で素振りしないといけないんでもう行きますね!!」
不死川「あぁ、ちょっ…おい!!」
私は私の生を全うしなければならない!!!
私が私で生きているのも…私を作っているのも煉獄杏寿郎様だ。
煉獄家にも認められ、杏寿郎様にも愛されていたことを知った今……私がしないといけない事は…
全ての鬼……
猗窩座を倒して仇を撃ち……
全ての元凶、鬼舞辻無惨の討伐だ。
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月13日 2時