29話 ページ31
まだ外は暗く、夜が明けそうな頃に私は目覚めた。
貴方「ふぁ〜…………もう次期帰ってくるでしょう！そろそろご飯を作らないと♪」
私の鴉はまだ帰ってきていないということは無事だということだ。あの子は光の速さで飛んでくる。
米をとぎ、水を入れて炊く。
大根を切って醤油や砂糖と共に煮る、
魚を焼き、さつまいもを切って味噌汁を作る。
貴方「もうすぐ出来るなぁ一緒に朝ごはん、楽しみだな！」
せっかくだし、さつまいもで大学芋でも作ろう！
包丁を手に、大きなさつまいもを切っているときだった…
鴉「A！！A！！煉獄、竈門、我妻、嘴平ノ前ニ上弦ノ参出現！！！煉獄ガタタカッテイル！！」
貴方「じ、上弦の参！？」
私は包丁を床に落としてしまった。
嫌な予感がする。
上弦の強さ……童磨の時に私はその強さをしっていた。
今いる柱、1人では絶対上弦1匹に対して適わない。
鴉「竈門、負傷！！」
貴方「煉獄様がいる所に連れてって。」
隊服ではなく、着物のまま刀を持ち、かけて行く
その速さは今まで出したことがないであろう早さ。
〜
鴉「ココノハヤシヲヌケレバツク！！！」
朝日が登る。
私は鴉よりも早くその林を抜けると、列車が脱線し、沢山の人が外で倒れていた。
そして……
貴方「！？」
私の目線の先には、しゃがみこむ煉獄様の周りで涙を流す炭治郎君、伊之助くん。そして禰豆子ちゃんの箱の傍に善逸くん。
貴方「煉獄様！！大丈夫ですか？！」
私が走って駆け寄ると……
炭治郎「……すみません…本当に……すみません……」
炭治郎くんがただ、涙を流しながら私に謝っていた。
伊之助「ｸｿｯ……」
貴方「れ、煉獄様？？？」
しゃがみこむ煉獄様の顔を覗き込む。
貴方「っ……えっ？？……」
笑顔のまま表情を変えず、腹元に貫通した大きな穴が……
私は何も考えられなかった。
貴方「れ……煉獄様？？お、起きてください！！ご飯、出来てるから……は、早く一緒に…………帰りま…しょう……？」
煉獄「……」
貴方「……どうして…………どうして答えてくれないの！？煉獄様！！ねぇ！！！」
私は表情を変えず、ひたすら涙を流している事に気が付かなかった
煉獄様の「死」に直面し、受け入れることは出来なかった
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作者名：うじっしー | 作成日時：2020年8月13日 2時
