11話 ページ13
貴方「それじゃあ私はそろそろ、御屋敷に戻ろうかしら。」
炭治郎「Aさん!何から何までありがとうございます!あの時も…柱の皆の前にいた時も救われました」
貴方「(ニコッ)」
ガラガラーーー
そのまま蝶屋敷を後にした。
炭治郎side
まさか、Aさんが見舞いに来てくれるとは…
柱の中でも一際優しさとまともさが目立っていた。
炭治郎「鮭だぁ…」
伊之助「Aさんの握り飯、また食いてぇ」
善逸・炭治郎「「(ジーーーー)」」
伊之助「な、なんだ!なんだその目は!!////」
善逸「別に俺には禰豆子ちゃんがいるからいいんだけどさ、お前柄に無く落ちたのか?」
伊之助「ち、ちげーー!!!!ただ飯が美味かっただけだ!!」
そう言って掛け布団を頭から被った。
善逸「なんだよコイツ。。ふぁーあ。なんか腹一杯で眠くなってきたなぁ」
ってもう鼻風船作って寝てるし!!善逸はほんと変わったヤツだ。
手のひらにAさんが作った握り飯。
優しさの塊だなぁ。
ガラガラーーー
胡蝶「炭治郎くん、調子はいかがですか?」
炭治郎「さっき、Aさんが握り飯を持ってきてくれたんです!」
胡蝶「Aさんらしいですね。(ニコッ)あの方は仲間思いの素敵な方なんですよ。柱個人個人とも仲良くて…中々あんな方いませんよ」
そうなんだ……やっぱり姫だからなのかな?
胡蝶「特に炭治郎くんを気にかけてらっしゃると思います。柱合会議前のあの件で、鬼の子と炭治郎くんを傷つけたと思ってるからでしょう」
たしかにあの件は許し難いこともあるけど…
炭治郎「寧ろ俺はAさんの存在に救われました。緊迫感あって正直恐れおののいたけれど、Aさんの優しさに…」
胡蝶「でもこの世界ではAさんのように優しいだけじゃ守れないものもあるんですよ。」
その言い方は何故か、Aさんの昔に何かあったような言い方だった。
胡蝶「さ、炭治郎くん。ゆっくり休んでくださいね。」
ガラガラ…
もし、もっとAさんと打ち解ける事ができたら……少し話だけでも聞けたらいいな。
きっとあの人も何か抱えているんだ。
鬼殺隊で何も抱えずに生きている人はいない。
俺は貰った握り飯を、残さずに頬張った。
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作者名:うじっしー | 作成日時:2020年8月13日 2時