15 甘いよりも ページ15
｢春日さんさぁ、何か嬉しいことあったっしょ｣
会社の給湯室でコーヒーを淹れていると、
後輩の男の子が気さくにそう話しかけてきた。
｢えー？どうして？｣
｢そんなん、表情見れば分かりますって｣
｢はは、まあ、あったと言えばあったかな｣
｢やっぱり。俺の言ったこと当たった｣
砕けた敬語からわかる通り、
お調子者の面もあるが人懐っこい。が、仕事は出来る子だ。
｢やっぱ彼氏？｣
｢なんでそんな分かるの、当たってるけど｣
｢ラブラブっすね〜！羨ましー｣
｢君も彼女いるでしょ｣
｢俺らお互い冷めてきてます｣
｢あーあー｣
コーヒーを注ぎ終わり、
その場でちょっと啜ってみる。
...砂糖もうちょっと入れようかな。
｢それより、こんな所で油売ってていいの？｣
｢いけね、これから外回りだった...行ってきます！｣
｢はーい、行ってらっしゃーい｣
慌ただしい様子で出て行った後輩の子を
見届けてから自分のデスクに戻り、
まだ途中の仕事に取り掛かった。
｢いいわねえ、彼氏｣
｢聞いてたの？｣
｢そりゃあ、給湯室からも近いし｣
隣に座っている同僚にコソコソと耳打ちされるから
何事かと思ったらその話題か。
まあ、確かに聞こえてしまうのも無理ない。
｢ねえねえ、詳しく｣
｢今度ね｣
｢えーーー｣
・
・
・
仕事も終わったあと、
恋人にアクセサリーをプレゼントするに最適な
アクセサリー屋さんに訪れた。
｢(やっぱり、これ？いや、こっちか？)｣
かれこれ長いこと悩んでいる。
はあ、こういう時もうちょっとセンスあればなぁ。
｢何かお探しですか？｣
｢あ、はい。プレゼント用に｣
｢失礼ですが、あげる方というのは？｣
｢えっと、恋人に...です｣
自分で言っといて何照れてんの私。
すると、店員さんはニッコリと笑って
｢それでしたら、こちらがおすすめです｣と
ガラスケースの方に案内された。
｢最近、よく売れている商品なんですよ｣
見てみるとシンプルなデザインの
ネックレスが飾られていた。
やっぱり、男の人はシンプルな方がいいのかな。
｢お値段の方もお手頃ですし、いかがですか？｣
｢(...よし！)これお願いします｣
｢かしこまりました｣
喜んでくれるといいなあ。
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黎子(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！！私は文をまとめる力がないので自信がありませんでしたが、いい雰囲気が伝わって良かったです！これから更新頑張ります！ (2019年3月21日 8時) (
レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - いい！あまい！最高です！これからも応援してます！！更新頑張って下さい！！ (2019年3月21日 5時) (レス) id: 89e258a129 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - ぬりえさん» コメントありがとうございます！！制作中なのでもう少しお待ちください！面白いと言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年3月19日 19時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬりえ(プロフ) - クロ…続き気になります！すごく面白いです！頑張って下さい (2019年3月19日 7時) (レス) id: 5d60eb57a7 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - MAGICさん» あああああ！ありがとうございます！拙い語彙力でありますが頑張らせていただきます！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黎子 | 作成日時：2019年1月7日 1時
