11 甘いよりも ページ11
｢いただきます｣
｢いただきます｣
お皿に盛り付けられている大根と卵、
あと餅巾着からは冬の温度に負けないぐらいに
もくもくと熱そうな湯気が出ていた。
｢あ！日本酒ってありますか？｣
｢飲むんですか｣
｢屋台のおでんとお酒にちょっと憧れてて...｣
｢じゃあ、俺も1つ｣
すると、今までドラマで見てきたような
コップに熱々の日本酒が差し出された。
熱いから気を付けてねと、屋台のおじさんに言われ
コップを触ると確かにちょっと熱かった。
｢あ、美味しい｣
｢本当だ、美味しい｣
やっぱり、具を煮詰めているだけあるのか
大根にしっかりと味が染みていた。
うん、美味しい。
｢いいね、外でおでんっていうのも｣
｢確かに、暖まりますね｣
｢今度、鉄朗も連れてこようかな｣
あ。
しまった。
｢いや、違くてね！？｣
｢いいんじゃないですか｣
｢え｣
｢多分、来てくれますよ黒尾さんなら｣
そういうと、赤葦くんはコップに入っている日本酒を
半分ぐらい流し込んだ。
｢恋人居るって、楽しいですか｣
｢酔ってる？｣
｢いえ、まったく｣
｢そ、そう...え、本当？これ何本？｣
｢4本｣
｢大丈夫そうだね｣
なんというか、赤葦くんから
こんな話題が来ることに驚いた。
そういえば、彼女とか居ないんだっけ？
｢んー、私たちそんな会わないし｣
｢...｣
｢前は会おうって言ったら会ってたけど、
今は会おうって言っても向こうが仕事って言ってて｣
｢...｣
｢浮気、だったりして｣
少しだけそれも考えた。
浮気されてるのかな？とか。
でも、やっぱり疑うのは良くないから
私はずっと｢仕事だから｣ということを信じていた。
｢浮気かぁー、あはは、だったらどうしよ｣
もしも浮気が発覚したとして。
あいつが浮気相手よりも私のことが好きで
こっちに戻って来てくれたなら。
許しちゃうんだろうなぁ、私。
｢俺のとこ来ればいいじゃないですか｣
｢...え？｣
隣からいきなりの爆弾投下。
驚いて間抜けな声が出てしまった。
｢ヤケ酒なら付き合いますよ｣
｢あ、そっち...｣
｢？｣
｢な、なんでもない！ちくわ追加でお願いします！｣
｢あ、じゃあ俺も｣
なんだ、いきなりそんなこと言うから。
｢(俺にしとけって、意味かと思った)｣
いやいや、何を期待してるの私。
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黎子(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！！私は文をまとめる力がないので自信がありませんでしたが、いい雰囲気が伝わって良かったです！これから更新頑張ります！ (2019年3月21日 8時) (
レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
林檎(プロフ) - いい！あまい！最高です！これからも応援してます！！更新頑張って下さい！！ (2019年3月21日 5時) (レス) id: 89e258a129 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - ぬりえさん» コメントありがとうございます！！制作中なのでもう少しお待ちください！面白いと言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年3月19日 19時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬりえ(プロフ) - クロ…続き気になります！すごく面白いです！頑張って下さい (2019年3月19日 7時) (レス) id: 5d60eb57a7 (このIDを非表示/違反報告)
黎子(プロフ) - MAGICさん» あああああ！ありがとうございます！拙い語彙力でありますが頑張らせていただきます！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黎子 | 作成日時：2019年1月7日 1時
