12 私とあいつ ページ13
その後というもの。
私たちは徐々に仲良くなっていった。
「あ、かばん忘れた」
「あんた今日何しに来たん。」
冗談も言える仲になったし、ふざけ合えるようにもなった。
勉強を教えるのなんて序の口。
「へえ、Aちゃん頭いいなあ」
「まあ、勉強は得意なほうやな。」
「今度の期末勉強おしえて!」
「侑すぐゲームしそうやん」
「エスパー?」
彼の兄弟のことも聞くことができた。
「うわ、ほんまそっくり」
「そりゃ双子やもん。なあ、さむ」
「認めたくないけどな。このアホをよろしくなAちゃん。」
ゆっちゃんと話すときみたいな感じに話すことができている。
初めて侑と話した時とは比べ物にならないくらいに
私たちの関係は変わった。
そんなときだった。
「ねえ、Aちゃんて、ほんまに侑くんと付き合ってないの?」
「...ん?」
「いや、ん?やなくて!真面目に!」
二人の女子から迫られた。
付き合ってる?
私とあいつが?
「ふふ、ないない。だって、お互いただの友達って感じやもん。」
「ええ〜ほんまに〜?」
「ほんまやって。」
「でも、Aと侑くんが付き合ってても違和感ないけどね?」
違和感がない。
そう言われた時ちょっと嬉しかった。
「今ぁ...付き合ってるてぇ...聞こえたでぇ...」
「うわ、由香なしたん。ゾンビみたいや」
ゆらゆらと揺れながら近寄ってくるゆっちゃん。
ほんまゾンビみたいや。
「A!ほほ、ほんまに、つつつ付き合ってるん?」
「一旦落ち着きゆっちゃん。付き合ってないから」
そう言ってる間にもチラッと、男子の輪の中にいる侑を見てしまう。
こんなこと言われとるで侑。
周りから見ても分かるぐらい私たちは仲良くなったみたいやで。
あんたなら、こう言われたときなんて言う?
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黎子(プロフ) - 紅麗亜さん» ありがとうございます!感謝で涙が溢れます!これからもよろしくお願いします! (2018年2月25日 17時) (レス) id: 1c7dde52b2 (このIDを非表示/違反報告)
紅麗亜 - いつも、楽しく見ています。更新頑張ってください!応援しております。 (2018年2月25日 17時) (レス) id: 219f3dfeac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黎子 | 作成日時:2018年2月12日 14時