ナイト ページ46
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『…なんでついてくるの？』
ドラ｢別に。お姫様がまたコケたりしないようナイトにでもなってさしあげようかと思って。｣
どうせ暇だったし、
Aといる方が面白そうだ。
『やっぱり見てたのね…！結構よ！』
ドラ｢そんなに意地はるなって…｣
『結構ったら結構なのよ！まったく、バカにしない…きゃっ！』
ドラ｢おっと…！｣
言ったそばからAは滑って転けそうになっている。
生意気な口聞くし
もう一度転ぶのを見ても良かったが…
まぁ、転ばないようにとAの腕を掴んでやった。
ドラ｢…ほら？僕がいてよかったな｣
ニヤりとAを見下ろせば、
Aは少し悔しそうに唇を結んでいた。
『知らない！着いてきたいなら勝手に着いてくれば？』
ドラ｢はいはい｣
素直じゃないなぁと思いつつ
同行が許可されたのでついて行く。
まぁ元々なんて言われようと
ついて行くつもりだったけど。
ドラ｢ほら｣
そう言って手を差し出した。
『なんの手…？』
ドラ｢お前がいつこけるか分からないから僕が手を繋いでやるって言ってるんだ。｣
『バカにしてるのね！そんな子供みたいな！』
ドラ｢もう２回もこけてるお前が言っても説得力ないと思うけどな｣
『っ…！』
悔しそうにこちらを見上げながら、
渋々と言った形でAは手を重ねた。
重なった手は思っていたより小さくて、
いつものAとは違い
頼りなさそうな感じもする。
手を引くままについてくるAはなんだか妹みたいで
少し可愛くも思えてきた。
ドラ｢で？どこ行くんだ？｣
『えっと、まずは郵便局でしょ。それからスクリベンシャフトで羽根ペンを買って、書店に行って…』
ドラ｢わかったわかった。ひとつ行ったら次を教えてくれ｣
思ったより沢山あって覚えられそうもないのでそう言うと
Aはこくんと頷いた。
久しぶりに話しているということを忘れるくらい、
道中のAはいつも通りで。
いつも通りのたわいの無い僕の話を聞きながら、
いつも通り、たわいの無い相づちをAは打っていた。
その感じが少し懐かしい様な気がして、
心地よく感じる。
Aも同じ気持ちだといいなと柄にもなく願いながら、
握る手に少し力を込めた。
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美愛(プロフ) - リアルはりねずみさん» わぁぁ！ありがとうございます！ぜひ是非もうそろそろ物語も大きく動くので楽しみにしててください(´˘`＊)毎日ありがとうございます (2023年2月11日 23時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
リアルはりねずみ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日ウッキウキで見でます！これからも頑張ってください！ (2023年2月11日 22時) (レス) @page48 id: e9f90883f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年2月2日 8時
