可愛い ページ30
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ドラ「あぁ、起きたか」
それから30分くらい経った頃か。
ふっとAが目を開いた。
『え、待って。私寝ちゃってた、の…？』
ドラ「あぁ、随分お疲れみたいだな」
『うわ…あ…ごめん…。そんなつもりじゃなくて、ただ…』
ドラ「ただ？」
『たまたま廊下でスネイプ先生たちとすれ違って。
それで、なかなか貴方が目を覚まさないって話を聞いて…。それで、もしかしたら何かひどい怪我を負ってたのかもって…』
ドラ「心配で見に来たのか？」
こくんと、
頷いてAは答えた。
ドラ「ふん、お生憎だな。僕はこう見えて結構丈夫なんだ。」
『そう…。それならよかった。』
ほっと胸を小さく撫で下ろすAに
よほど心配してくれていたのだと
なにか胸がきゅっと締め付けられるような感覚になる。
ドラ「ふん、お前が起きたならもう寮に戻るぞ」
『え、もしかして私が起きるの待っててくれたの？』
ドラ「あぁ。」
『なんで、起こせばよかったのに。』
ドラ「別に理由なんてない。気持ちよさそうに寝ていたそのあほ面を拝んでいただけだ。」
『あほ面…』
慌てて口元を抑えるAの仕草がなんだかおかしくて、
思わず吹き出してしまった。
ドラ「嘘だ。俯いていたから何も見えていない。こんな嘘に騙されるなばかめ。」
『！？ひどい。からかったのね？』
ドラ「こんなくだらない嘘に天下のミススペンサーが騙されるなんて思わなかったんだよ」
『こ、こんなくだらない嘘を天下のミスターマルフォイはつくのね！覚えておく！』
はははと笑う僕を尻目に、
Aはふんっとそっぽを向いた。
『ちゃんと起きたのを確認したし、私戻るから！』
ドラ「待てよ、同じ寮だろ？一緒に戻ればいいだろ」
『結構よ！』
そう言ってつかつかと
Aは振り向くこともせず医務室を出ていった。
慌てて僕もその後ろを追いかける。
…可愛いとこもあるじゃないか
追いかけている僕の頬が緩んでいることに
気づいている人は誰もいなかった。
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美愛(プロフ) - リアルはりねずみさん» わぁぁ！ありがとうございます！ぜひ是非もうそろそろ物語も大きく動くので楽しみにしててください(´˘`＊)毎日ありがとうございます (2023年2月11日 23時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
リアルはりねずみ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日ウッキウキで見でます！これからも頑張ってください！ (2023年2月11日 22時) (レス) @page48 id: e9f90883f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年2月2日 8時
