かないそうもない ページ37
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『…どうしたの？珍しく元気ないね。』
ドラ｢別に…｣
『もしかしてさっき私に足でまといって言われたこと、
気にしてるの？』
ドラ｢なっ…｣
図星のあまり言葉につまる。
認めるのも癪で黙っていたら
Aが先に口を開いた。
『足でまといって言ったのはごめんね。でも今のあなたには対処出来ない問題だったでしょう？』
わかってる…
分かってるんだよそんなことは
『だからパンジーのメンタルケアをお願いしたの。適材適所よ。彼女をあの状態で1人で置いておくのは不安だったし、ドラコが来てくれて助かったわ。』
褒められているはずなのに
全く嬉しくない。
だって…
ドラ｢それでも僕は…｣
Aのそばに居たかった。
力がない僕が
それを願うことはダメなのだろうか。
もどかしさのあまり
きつく握った拳に爪が食い込む。
口を結んだままの僕を見て、
Aはふーっと息を吐いた。
『いつまでしょげてんの。ほら、そんな俯いてる暇があるなら勉強すれば？私を…超えるんでしょ？』
その声に顔を上げれば
やれやれと言った感じで、
だが挑戦的な瞳でそう言うAがいた。
これは…
Aなりに僕を励まそうとしているのだろうか。
もう少し優しい言葉をかければいいものの。
その不器用な、
かつ僕の性格を分かったような物言いに
苦い笑いが込み上げてきそうになる。
ドラ｢…ふん、誰がしょげてるって？まさかこの僕に言ったんじゃないだろうな？｣
『ええ、下向いてしょぼくれてるあなたに言ったけど？』
ふふっと笑みを零すAに釣られて
僕も思わず笑ってしまった。
こいつには…
しばらくかないそうもない。
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美愛(プロフ) - リアルはりねずみさん» わぁぁ！ありがとうございます！ぜひ是非もうそろそろ物語も大きく動くので楽しみにしててください(´˘`＊)毎日ありがとうございます (2023年2月11日 23時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
リアルはりねずみ(プロフ) - 初コメ失礼します。毎日ウッキウキで見でます！これからも頑張ってください！ (2023年2月11日 22時) (レス) @page48 id: e9f90883f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年2月2日 8時
