甘い時間 ページ24
・
夜が明け、
そして気づけばもう合宿最終日になっていた。
私は理事長への提出レポートと別荘の片付け管理を理由に朝から慌ただしく走り回っている。
何か仕事を夢中でやっている間は竜のことを考えなくて済むから楽だった。
竜のことを考えると自分が自分でなくなるみたいな、竜のことしか考えられない、
そんな不思議な感覚になることに自分自身が恥ずかしくて、まだ慣れなかった。
「なぁ、A」
『はいっ』
突然の竜の声に驚いて思わず声が裏返る。
「なにその声」
『も、もういいから！』
爆笑する竜にむーっと頬を膨らませた。
面白そうに竜は私の頬をつつく。
『なんの用？』
「もうそれ終わるんだろ、最後遊びに行こうぜ」
『え？』
「実行委員だって1個くらいちゃんと遊んだ思い出作ってもバチ当たんねえよ」
そう言って竜が私の手を取った。
竜の体温が伝わり、脈拍が急に速くなったように
うるさく鳴り始める。
竜の手だ
竜は悪戯っぽく笑うとそのまま私の手を引いて歩き出した。
きゅっと竜の手を握り返す。
すると竜はピクっと眉を片方上げたが、にっと笑うと空いてるほうの手で私の頭をポンポンと撫でた。
ズルい...
こんなことされたら誰でも好きになるよ
ドクドクと胸が高鳴るような、
この甘い時間が幸せで仕方なかった。
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美愛(プロフ) - tenkhさん» ありがとうございます、凄く嬉しいです！とても力になります(*^^*) (2020年1月28日 14時) (
レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
tenkh(プロフ) - 更新嬉しいです！この作品めちゃくちゃ好きです！ (2020年1月28日 13時) (レス) id: a668c29e36 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - みほさん» ありがとうございます。しばらく毎日更新していきたいと思いますのでぜひ楽しみにしていてください(*^^*) (2020年1月26日 22時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
みほ - 京極兄弟の妹の続き早く読みたいです！竜と妹のハッピーエンドも期待してます�� (2020年1月26日 21時) (携帯から) (レス) id: 478e83e2b7 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - SORA さん» わああ！！凄く嬉しいですヽ(*´∀｀)ノそう言って貰えると作者冥利につきます！これからも頑張って書かせて頂きますね！ (2020年1月26日 11時) (レス) id: 5468b9022d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2020年1月10日 13時
