似合ってる？ ページ6
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『わぁ…ドラコは相変わらずこういう服似合うね。』
ドラ「っ…！！」
サラッとそんなことを言うAにドラコは再び言葉を失った。
ドラ「お、お前は……なんだその服は。」
『なんだって、ワンピースだけど。…変？』
Aはくるっ、くるっとワンピースの裾を揺らしながら自身の格好を確認する。
そんなAを見ながらドラコは数度目を瞬かせ、そして狼狽えながら鼻で笑った。
ドラ「ま、まったく似合ってないな」
『似合ってないってひどい！』
そりゃあ私もなんか服に着られてる感あるなって少し思ってたけど！
それでももう少しお世辞でもなんでも言い方があるんじゃないかと、Aは頬を膨らませ、そしてしゅんと眉尻を下げた。
『…そっか、でもやっぱり似合ってないのか……。着替え直そうかな…』
ドラ「…そのままでいい！」
落ち込むAに
何故かドラコは苛立ったようにそう言う。
『でも似合ってないんでしょ？似合ってないならこの服やめた方が…』
ドラ「に、似合ってるから…！」
『え…？』
驚きに目を見開くAに、
ドラコは「あっ…」と慌てて口元を手の甲で覆った。
視線を逸らしたドラコの頬は心無しか赤く染っているように見える。
『似合ってるの…？』
伺うようにAはドラコを見上げた。
不安に揺れる瞳に、ドラコはやっぱり似合ってないと嗤ってやるはずだったことも忘れ、「…似合ってる」とぶっきらぼうに答える。
『そっかぁ…』
似合ってるのか。
ドラコの言葉一つで、不思議と胸が嬉しい気持ちでいっぱいに満たされた。
えへへ、とAが頬を緩めると「服だけ良くても、顔がそのアホ面じゃあな」とドラコは調子を取り戻したように鼻を鳴らす。
『やっぱりひどい！』
ドラ「フン…。ほら、早く行くぞ」
再び頬を膨らませたAにドラコは手を差し出した。
Aはドラコがまさかドラコ自らエスコートを申し出て来るなんて思いもよらず、驚きに目を見開く。
ドラ「どうせ後で父上に、女の子が綺麗な格好をしてるんだからエスコートしてやりなさいって言われるんだ。早くしろ。」
そう言ってドラコは半ば強引にAの手を取り、歩を進めた。
そんなドラコにAはつい笑みが零れる。
『ふふふ、綺麗な格好だって』
ドラ「…っ！？服の話だからな。調子に乗るな！」
『はぁい』
ドラ「チッ…」
・
続く
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美愛(プロフ) - ニフラーさん» ありがとうございます🫶これからも楽しく綴らせていただくので、ぜひお読みください〜🥰 (3月15日 1時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ニフラー - 楽しみにしてます (3月11日 22時) (レス) @page6 id: 10f7e16e7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2024年2月19日 23時
