月明かりの中で ページ10
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『おかえりなさいルシウスさん！』
ルシ「………。ああ、そうか今日からだったね。」
ニコニコと満面の笑みで帰宅したルシウスを迎えるのはA。
なぜAがここにいるのかと一瞬不思議そうな顔を浮かべたルシウスもその理由を思い出し、口元に柔らかさを落とした。
『はい！1週間お世話になります。』
礼儀正しくぺこりとお辞儀をしたAにルシウスは微かな笑みを向けると
「遠慮なくゆっくりして行きなさい」と言い、
通りすがり様にポンポンと肩を撫でた。
その後はマルフォイ家のみんなと夕食を取り、たわいのない話をする。
そして広間同様、品の良い装飾の施されたお風呂へと鼻歌を歌いながら入っていれば、気づけばもう遅い時間になっていた。
ルシウスとナルシッサにおやすみを告げて、マルフォイ家に来る時にはいつも使わせてもらう客間へと足を運ぶ。
慣れ親しんだ客間のはずだったが、普段はアルフィとシエラの2人と一緒に泊まるため、空いたふたつのベッドと広い部屋が少しばかりAを心細くさせた。
…気にしてても仕方ないし早く寝よっと
頭を切り替えるようにブンブンと振って、ベッドに入り、布団をすっぽり頭まで被る。
けれども心の奥の不安は顕著にAを蝕み、
全く寝付けなかった。
もう何度目の寝返りだろうか
頭は完全に冴えきっており、眠れるわけなんて無い。
仕方ないからお水でも貰いに行こうかと思い、
Aはベッドからそろりと降りた。
もうとっくにみんな寝ている時間だろうから
物音を立てないようにゆっくり慎重に廊下を歩く。
…と、ひとつの部屋の隙間から明かりが漏れていた。
あれ…？
ここはドラコの部屋だったよなと思い、
そっと扉に近づくと隙間から中が覗けた。
狭い視界から見えたのはソファに腰かけて本を読むドラコの姿。
月明かりと朧気なランプの光に照らされ、
ホワイトブロンドの髪が神秘的に透けていた。
ドラ「A」
『…っ！？』
じっと見つめすぎていただろうか
突然名前を呼ばれ、反射的に背筋を震わせる。
どうしようかと意味もなくキョロキョロ慌てていれば、「そこでゴソゴソされてるのも鬱陶しいから来たいなら入って来い。」と、ため息混じりにドラコが言い放った。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
