本当は？ ページ9
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ふわりといい香りのする紅茶のカップを手に取り、
火傷しないようにゆっくりとすする。
ちらりと横目にドラコを見れば、相も変わらぬ仏頂面で足を組んだままソファにどかりと腰をかけていた。
『…私が来るの楽しみにしてた？』
ドラ「してない。」
『本当は？』
ドラ「してない。」
『ほんの少しのかけらだけでも』
ドラ「してない！」
少しだけ声を荒くしながらそう言ったドラコはAの方に顔を向けて眉根を寄せる。
学校ではオールバックにしているホワイトブロンドが今日は無造作に下ろされていて、
顔を向けた拍子にふぁさっと揺れた髪が綺麗だなぁなんて
不機嫌そうなドラコを他所に、Aは全く違うことを考えていた。
ドラ「何故ニヤニヤしてる？」
『あれ、私にやにやしてた？』
ドラ「してた。気持ち悪い笑顔を浮かべるなバカめ。」
『えー。』
頬を膨らませるAを無視してドラコは言葉を続ける。
ドラ「何を考えていた？」
『ん、ドラコの髪が綺麗だなって。私そっちの髪型の方が好き。』
ドラ「はっ…？」
目を見開いたドラコの頬に少しだけ赤がさす。
それを誤魔化すようにドラコは勢いよくソファから立ち上がった。
ドラ「ぼ、僕は部屋で勉強をする。邪魔しに来るなよ！」
『え！せっかく来たのに一緒に遊ばないの？』
ドラ「遊ばない！もう子供じゃないから忙しいんだ。」
ぶっきらぼうにそう言い残してドラコは大広間を出ていく。
えーっと再び頬を膨らましながら、
Aは残りの紅茶を一気にあおぐのだった。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
