試合開始 ページ45
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ハー「あらA、遅かったじゃない。もう試合が始まるところよ」
『ごめんね、ちょっとぼーっとしちゃってた』
Aがハーマイオニーが手招く観客席にたどり着くと同時に、選手たちの入場が始まった。
真紅のユニフォームを着た選手たちがグリフィンドール席に向かって拳を掲げると、途端に耳が割れんばかりの声援が沸く。
レイブンクロー生やハッフルパフ生までが拍手をしていた。
Aも慌てて隣のハーマイオニー同様声を飛ばそうとしたが、緑のユニフォームの彼から射抜くような視線を一瞬感じる。
その瞬間思わず言葉が詰まり、喉から乾いた音だけが漏れた。
───だめだ、さっきのドラコの声が耳から離れない
今まで全く意識なんてしてなかったのに。
さっきのドラコのせいで必要以上に彼の存在が気になって仕方なかった。
1人心臓をバグバクさせるAをよそに
クィディッチの試合は始まって、怒涛の展開を見せていた。
スリザリンの選手が体当たりしたり、グリフィンドールの選手がビーターの棍棒を投げつけたり。
敵チームの頭を掴んではゲームを中断させ、ブラッジャーを打って攻撃してはゲームを中断させ。
終始フーチのホイッスルは鳴りっぱなしだ。
相変わらず犬猿の仲の選手たちは荒っぽい試合をするなぁとAは眉をひそめるばかりだった。
…と、その時ドラコが急降下を始める。
勝ち誇った顔で手を伸ばし、ぐんぐんとスピードをあげる彼の向かう先には小さな金色にきらめくものがあった。
『っ…！！！』
思わず息を飲んで、Aはドラコの姿を見守る。
アイスグレーの瞳は爛々と燃え、口元は挑戦的に笑っていた。
行け！！！
ドラコがこのままスニッチを掴めば自分の寮が負けるなんてことはとうに頭から抜け、Aは祈るように胸の前で指を組んだ。
───だが最終的にスニッチを掴んだのはハリーだった。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
