王様 ページ43
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…なんだかまた少し大人っぽくなった気がする
久しぶりに見る幼なじみの姿をついまじまじと見つめていると、ふいに彼のアイスグレーの瞳とばっちり目が合った。
『っ…！』
反射的にAは目を背ける。
けれども確認するように、もう一度こっそりとドラコの方を盗み見た。
だがそこには何事もなかったかのように傲慢不遜な態度でスリザリン生たちと話すドラコの姿があるのみで、
Aはなぜかものすごくガッカリとした気持ちになった。
…まぁ、でも、そうだよね
スリザリンの王様のように振る舞う彼がグリフィンドール生であるAに人前で話しかけてくるはずがないということはこの3年弱の間、散々身に染みていた。
今更それをどうこう思うはずないのに
それなのに
…なぜ今日はこんなにも胸が苦しいのだろう。
それはきっとあの日───怪我をして心配かけたにも関わらず尊大な態度をとるドラコにAが腹を立てて教室を飛び出したあの日、ドラコが人目もはばからず追いかけて来てくれたから。
周りの目なんて気にせずAを気にかけてくれる喜びを知ってしまったからだ。
…私、欲張りになったのかな
ドラコが話しかけてくれないことが寂しいなんて。
これじゃあママにあなたはドラコくんにベッタリじゃないって言われても反論できない。
…しっかりしよう
気持ちを切り替えようと
Aは両頬を包むようにパチンと叩いた。
「相変わらずお前は急にわけのわからないことをするな」
『…え？』
突然の声に振り向けば
そこには先程までAの頭を占領していた彼がいた。
『なんでドラコっ……んむ！』
ドラ「しっ、大きな声を出すな」
驚きのあまり声をあげるAの口を覆うようにドラコが手で押さえる。
唇に触れる少し骨ばった手、そして背中から包むように触れる暖かな体温とよく知った香りに静かに心臓が跳ねた。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
