決勝戦 ページ42
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試合開始目前の大広間ではグリフィンドール生やスリザリン生たちがいつにも増して興奮気味に選手たちを囲んでいる。
ロン「ねぇ、もっとハリーの近くに行こうよ！こういう時こそ友達の特権を最大限使わなくちゃ！」
『私は…遠くからで大丈夫。ロン、行っておいでよ』
ロン「そう？じゃあまたあとで！」
グリフィンドールの選手たちを取り囲む輪の中を掻い潜ってロンは楽しそうに中央へと駆けていく。
Aは遠ざかっていくロンの背中をぼーっと見つめた。
───そもそも私、すごくクィディッチに興味 があるってわけじゃないんだよね
幼なじみであるドラコが好きだったから小さい頃から一緒に試合観戦に行ったり、友達がこうやって出場しているから試合を見に行ったりはする。
一生懸命戦っているハリーやドラコ、セドリックたちをカッコイイなとは思う。
けどAにとってクィディッチはそれ以上でもそれ以下でもなく、いまいち熱狂的なファンにはなれなかった。
…だからみんなの熱気を外から眺めてるぐらいが心地いいんだ
そう思いながらAはワイワイ盛り上がるグリフィンドールのみんなを見つめ、ふふっと口角を上げて笑った。
と、その時後ろの方で一際大きな歓声が上がる。
反射的に声の方に視線をやると、一足遅れてスリザリン生に囲まれたドラコが、まるで勇者の凱旋のように大広間へと登場していた。
…あいかわらずだなぁ
Aはやれやれという風に曖昧に笑った。
…けどドラコを見るの、なんだか久しぶりかも
あのクリスマスの日以来何となく気まずくてドラコを避けてしまっていたし、そもそも寮が違うからわざわざ会おうとしなければ合同授業以外では顔を合わすこともほとんどないのだ。
加えてドラコの周りにはいつも取り巻きのようなスリザリン生たちがたくさんいるし、ここ最近のクィディッチ選手たちは何かあってはならないと寮生に囲まれて生活していたせいで、まともに姿すら見ていなかった。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
