想起 ページ41
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どのくらい時間が経っただろうか。
永遠にも思えるほど長く、一瞬にも思えるほど短い時間を過ごした後、ドラコは「アルフィーさんたちが心配するから帰れ」と小さく口を開き、Aの上から退いた。
別れ際のドラコがどんな顔をしていたのかは
月の逆光になっていて見えなかった。
そんなあの日のクリスマスを思い出しながらAは汽車に揺られ、ホグワーツへと戻る。
グリフィンドール寮の真っ赤な装飾が、ひどく懐かしいような気がした。
談話室に入ると真紅と金の刺繍の施されたソファに座るハリーとロンが手を振ってくれる。
ハリ「おかえりA」
『ただいまハリー、ロンも。…あら、ハーマイオニーは？』
ハーマイオニー、という単語にロンがぴくりと反応する。
そして露骨に顔を顰めると「知らないさ」とそっぽを向いた。
また喧嘩でもしたのかとAが小さくため息をつくと、
ハリーが「クルックシャンクスがスキャバーズを襲ったから機嫌が悪いんだ」とこっそり耳打ちで教えてくれる。
『相変わらずハリーも間に挟まれて大変そうね』
Aが困ったような顔で笑うと、ハリーは少し思案げな面持ちになった後「そうだね……」と力なく笑った。
Aはそのハリーの表情に何かが引っかかったが、
あまり触れない方がいいかなと思い、にこやかに別れを告げて女子寮への階段を上った。
そしてハリーのその表情の理由を、その後見つけたハーマイオニーから聞いた。
───脱獄犯シリウス・ブラックがハリーの父親であるジェームズの親友であり、ハリーの名付け親であったこと。
そして友を裏切って�猯磴里△凌有瓩縫櫂奪拭鴫箸留�れ家を教えた張本人であり、そのせいでハリーの両親が殺害されたこと、を。
その衝撃的であまりにも哀しい事実に
Aは何も言えなかった。
それからグリフィンドール対レイブンクローのクィディッチ戦があったり(Aはそこで初めてハリーの新しい相棒箒であるファイアボルトを見たが想像以上に速かった)、
シリウス・ブラックがグリフィンドール塔に侵入してロンのベッドを襲ったりとなかなか刺激的な日常を送りながら季節は過ぎて、
今日はいよいよグリフィンドール対スリザリンのクィディッチの試合日───クィディッチ寮対抗杯の決勝戦の日だった。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
