捜索 ページ34
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ホグズミードに積もる深雪を踏みしめ、ドラコは片っ端から店を周り、扉を開け、中を見渡してはバタンと乱雑に閉める。
ドラ「どこにもいないじゃないか」
苛立ちを顕に舌打ちをしながら三本の箒の扉を開けた瞬間、中からきゃっ、と言う小さな悲鳴が聞こえた。
ちょうど誰かが扉を開けて外に出ようとしていた所らしい。
だがその声には聞き覚えがあり、
ドラコが声の主を見下ろすとよく見知った彼女がいた。
ドラ「A」
『あれ、ドラコ？…びっくりしたぁ』
名前を呼ばれ顔を上げたAは
目の前の人物が自分の幼なじみだと認識すると、
安心したようににっこりと微笑んだ。
ドラ「……おい、お前1人か？」
『え？…そ、そうだけど何？』
何故かものすごく不機嫌そうなドラコにAは必要以上に緊張しながら首を傾げる。
けれどもドラコはAの言葉に納得していないらしく、
睨むようにしてAの周りに視線を配った。
『ね、ねぇ、ずっとここにいたらお店の人の迷惑になるし、お店に用がないなら出よう？そろそろ外出の門限も来るし』
Aに促され、外に追いやるように出されたドラコは渋々ホグワーツへの帰路を辿る。
ホグワーツの生徒たちが踏み締めすぎたせいで足跡だらけの雪道を辿るように歩きながら、相変わらず仏頂面のドラコのコートの裾をAはくいくいっと引っ張った。
ドラ「…なんだ」
『なにか怒ってる…？私何かした？』
その問いにドラコは口を引き結んだまま何も答えない。
言いたいことがある時には割りとはっきり言うタイプの彼には珍しいなと、Aはなんだか落ち着かなかった。
『あ、もしかして寒い？私あったかいかぼちゃジュース持ってるけどいる？』
大きなコートのポケットにすっぽり収まっていたらしいかぼちゃジュースの瓶を取り出すと、Aは寒さでほんのり赤くなっているドラコのほっぺたにぴたりとくっつける。
『ね、あったかいでしょ』
にへらと笑うAを見て、
瓶と共に頬に添えられた手をドラコはぐいっと引っ張った。
『わわっ！』
ドラ「…お前、昼誰といた？」
ドラコの胸にぽすんと収まるような形で
耳元に低い、静かな声が落とされる。
ドラコの白い息が耳元のすぐ上に飾られていたピンクのリボンを揺らした。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
