クィディッチ寮対抗杯 ページ25
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『こんな天気の中、本当に試合するの…？』
ハー「ええ…心配だわ」
今日は今年度クィディッチ寮対抗杯の最初の試合日。
例年なら競技場中が熱気に包まれているはずだったが、
今日は大雨で、しかも雷まで鳴っているせいで観戦に来ていた生徒たちの顔は不安げに揺れていた。
Aとハーマイオニー、そしてロンもいつも通りハリーの応援へと駆けつけていたが、
会場に来るだけで傘はボロボロに壊れ
雨ざらしになりながらローブのフードを被っている。
ドラ「…まったく、グリフィンドール生は傘も持たないのか？」
突如頭上に振り落ちる大粒の雨が止まったと思い振り向けば、ムスッとした顔で傘を掲げるドラコの姿があった。
ドラコの大きな傘の下に入れて貰っていたようで、Aは雨が凌げている。
『ドラコ？！あれ、今日試合じゃないの？』
例年であればクィディッチ寮対抗杯の初戦はグリフィンドール対スリザリンのはず。
スリザリンのシーカーであるドラコがなぜ観戦席にいるのだろうか
ドラ「僕は怪我しているからな。ハッフルパフのやつと代わってもらった。」
怪我をしていることを毎回少し誇らしそうに言うドラコはなんなのだろうか
ドラコのそんな言葉に、ロンが小さく「どうせこの雨の中試合したくなかっただけだろ」と悪態をついた。
『まだ痛い？』
Aが上目がちにドラコの方を伺えば、
ドラコは曖昧に視線を泳がせる。
ドラ「…フン、念の為大事を取ってるだけだ。心配するな。」
『そっかぁ。なら良かった。』
Aが心底安心したようににっこりと微笑むと
ドラコは気まずそうに視線を逸らした。
ハー「ていうかドラコ、そんなに大きい傘持ってるなら私たちも入れてくれないかしら？」
ドラ「は？なぜ僕がグリフィンドールのやつを入れないといけない。東洋の方ではバカは風邪ひかないって言うらしいから雨風に打たれてろ。」
ハー「なに、バカって私のことかしら？」
ドラコの嫌味な言葉に、2人の視線の間で静かに火花が散る。
『ハーマイオニーここ入りなよ！私暑いから雨に打たれるくらいでちょうどいいし！』
ハー「え？いいのよA。わざわざあなたが濡れる必要は…」
Aがにこにことさっきまで自分の居た場所へとハーマイオニーを誘導すると、
途端に困ったような表情を浮かべたのはハーマイオニーの方だった。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
