追いかけっこ ページ23
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ドラ「おい止まれ！」
苛立ちをたっぷり含んだドラコの声は聞こえない振りをして、Aは廊下を小走りに駆け抜ける。
ドラ「チッ…おいA、聞こえてるんだろ。無視するな」
授業を抜け出して廊下を走り回って。
あぁきっと、これは後でスネイプに怒られるだろうな、
なんて思いながら走っていれば、一際語気の強い声が飛んできた。
ドラ「A！」
叫ぶように名前を呼ばれたかと思えば腕を掴まれ、ぐいっと後ろに引かれる。
その勢いのままに半身を翻すと、眉間に皺を寄せたドラコがいた。
ドラ「…捕まえた。」
怒ったようにも安心しているようにも見えるドラコの瞳と一瞬視線が交錯する。
かと思えば腕を引かれた反動のままに、気づけばドラコの胸元にぽすんと顔を埋めさせられていた。
『え…？』
ドラコの行動の意図がさっぱり分からない
だが、目の前にあるドラコの右腕を押し潰してしまわないか無性に気になり、Aは少しだけ空間を開けた。
ドラ「チッ…、余計な気遣いをするな。このくらい痛くもなんともない。」
そんな気遣いにむしろ腹が立ったらしいドラコは
Aの腕を掴んでいた手をAの後頭部へ回し直すと、
ギュッと押し付けるようにして強く抱く。
『さ、さっき腕痛いって言ってたじゃん、嘘つき。……て、ていうか苦しいし…』
ドラ「僕は痛いなんて1度も言ってない。」
『言ってたよ！なんかムカつく顔で言ってた！』
ドラ「言ってない！」
ドラコに頭を押さえつけられているせいで
ふがふがしながらAは言い返す。
そんなAに気づいてドラコが腕の力を少し緩めると、
新鮮な空気を吸うようにぷはっと上を向いたAと目が合った。
目が合った瞬間、互いに言葉を飲み込む。
自分は何を言いたかったんだっけ
なんでこんな言い争いしてたんだっけ
そんなことをぐるぐると考え、
ただ見つめ合うだけの時間が数秒続いた。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
