彼だけが知る夜 ページ13
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ドラ「いいか、そういう見解も含めて僕はこの姿をくらますキャビネット棚に注目していてだな…」
そこまで話したところで、こてんと肩に重みがかかった。
ドラコが魔法道具について語り始めてどのくらいの時間が経っただろうか。
重みの正体に視線を向ければ、
すやすやと規則正しい寝息を立てていた。
ドラ「子供め…」
呆れたようにフンと鼻を鳴らすドラコだったが、
そのアイスグレーの瞳には暖かな色を宿している。
…まぁそうだな。そろそろ僕も寝るとするか…
時計の針はゆうに深夜2時を回っている。
さすがにドラコも眠気を感じてきており、
パタンと本を閉じた。
ベッドに向かおうと立ち上がろうとしたところで感じる、寄りかかるようにして眠るAの気配。
このままドラコが立ち上がればAがバタンとソファに倒れ込んでしまうことは間違いなかったし、
その上いくら幼なじみとはいえ女の子をソファに寝かせて自分だけがベットで眠るのは気が引けた。
ドラ「…本当にお前はめんどくさいな。」
ぼそりとそう呟いて、
ドラコははぁーっと深いため息をつく。
そしてガシガシと頭を搔くと、
観念したようにAの腰と膝の下に手を添え
グイッとひと息に持ち上げた。
そのままベットの際まで連れていき、
起こさないようにゆっくりと転がす。
布団をかけてあげ、
全く起きる気配のないまぬけづらを見ながら
ドラコは込み上げてくる呆れた思いを必死に押しとどめた。
ドラ「なんで僕がこんなこと…」
ぶつぶつと言いながらベットにあったブランケットとクッションをそっと取る。
そしてドラコは再びソファへと戻ると、横になった。
ドラ「明日体が痛くなってたら文句を言ってやるからな。」
Aに届くことのなかったその言葉は
夜の中に消えていった。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
