嫌な予感 ページ1
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その日の夕食の時間は妙に嫌な予感がしたんだ。
スープで舌を火傷するし、フォークを取り落とすし。
ルシウスとの食事の場だったらしかめっ面をされていたに違いない失態を繰り返していたドラコは、
脳がチカチカしそうな程のピンクに包まれた大広間で不機嫌そうにデザートの糖蜜パイに手を伸ばしていた。
糖蜜パイに口をつけようとしたその瞬間、
珍しく少し焦ったような顔をしたスネイプがドラコの後ろに立つ。
スネ「来たまえ。」
ドラ「え？」
状況を理解してないドラコのことなんかお構い無しに
スネイプはスタスタと大広間の外へと歩いていった。
一体何の用なのか
教えてくれてもいいじゃないかと不満に思いながら、
ドラコは夕食を共にしていた学友たちに短く言葉を残すと
スネイプの後を追いかけた。
ドラ「スネイプ先生、どこに向かっているのですか？」
ドラコの問いにスネイプは答えることなく、
ただ黙って廊下を歩き続ける。
ドラコはそんなスネイプの様子にムッとしながらも、
徐々に早くなるスネイプの歩調からただ事では無い何かが起こっているのだということだけは肌で感じとっていた。
前を歩くスネイプはそのままドラコを振り返ることなく歩き続け、そして医務室の扉を開ける。
扉の開く音に反応して、中にいたらしいマクゴナガルとダンブルドア、そしてハリーとロンが一斉にドラコたちの方を見た。
向けられた顔にはひどく哀しみが滲んでいて、
嫌な予感と共にドラコは彼らが囲むベッドへと走った。
ドラ「っ…！！」
石になったAとハーマイオニーがそこには横たわっていた。
目の前に在るこの無機質な塊は本当にAなのか
いつもニコニコしていて、柔らかな彼女の気配が全く感じられない色のないソレを見たくないはずなのに、
ドラコは目を背けることが出来なかった。
全身の力が抜けるのを感じる。
今までどうやって立っていたのかすらわからない。
項垂れるようにして地面に膝を着いたドラコは、
普段から陶器のように白い肌を、さらに青白く強ばらせていた。
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美愛(プロフ) - 灯火さやさん» 前作に引き続きお読み頂きありがとうございます🥰ぜひどんな展開になるか、楽しみに待っていてください🙌 (2月9日 9時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
灯火さや(プロフ) - 初コメです。前作を一層読み、引継で読み漁り、ドラコがデスイーター路線になる設定が好みすぎます。夢主は死喰い人にはならず潜入スパイ的なポジションになるのかな？と思って読みました。 (1月29日 11時) (レス) id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - ちゃんちゃんさん» とても創作の励みになるお言葉ありがとうございます！どんどん更新していくのでぜひぜひ待っててください✨ (1月26日 10時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんちゃん(プロフ) - いつもとても楽しませて頂いています！本当におもしろいです！また更新楽しみにしております☺️ (1月26日 2時) (レス) @page26 id: 0e52f3e689 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 美愛さん» ✉️。こんにちは。とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💝🫶 (1月19日 15時) (レス) id: 4c65165166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年7月14日 18時
