上級生 ページ37
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不穏な空気の流れるホグワーツから逃げるように
Aはクリスマス休暇になると自宅へと戻った。
1人で小さく座るコンパートメント。
いつもこの列車に乗る時はドラコと一緒だったせいで、
狭いはずのコンパートメントが無性に広く感じる。
『本当だったらドラコもいたはずなのになぁ…』
今年のマルフォイ家のクリスマスパーティはルシウスが忙しいらしく、中止になったという手紙がシエラから届いたのはつい先日のこと。
生まれてから10年近く毎年欠かさずに参加していたパーティが無くなることは寂しくて、
なんだか色々なことが変わっていってしまうなと
泣きたいような気持ちになった。
ずっと楽しく過ごせればそれだけでよかったのに
ドラコとの関係性
マルフォイ家との繋がり
不穏な雰囲気のホグワーツ。
そんなことを考えるたびにAは形容しがたい
漠然とした不安に襲われるのだった。
『早く家について…』
か細い声でそう呟いた時、
コンパートメントの扉がガラッと開いた。
反射的に扉の方へ目をやると
黄色いローブに身を包んだ男の人がひとり。
見たところ上級生だろうか
かなり整った顔立ちをしたその男子生徒はAの目を真っ直ぐに見つめると、端正な顔に柔らかな笑みを宿した。
「ここ、空いてるかな？一緒に座っても平気？」
『あ、はい…。どうぞ。』
ありがとうと微笑みながら
Aの向かい側の席に男子生徒は腰をかけた。
たったそれだけの動作なのに
その優雅な一挙一動に目を奪われる。
まじまじと見てしまっていたからだろうか
視線に気づいた男子生徒が訝しげにAを見つめた。
「僕、何か変かな？ボタンとかかけ違えてた？」
『あ、いえ！そういう訳じゃ！』
突然向けられた言葉に思わず挙動がおかしくなる。
首をぶんぶんと左右に振りながら否定すれば、
男子生徒はくすりと笑った。
「そんなに必死に否定しなくても。…ほら、髪の毛乱れちゃってるよ。」
そう言って男子生徒はAの髪を整えるように撫でる。
その自然な仕草と突然近づいた距離に
Aの心臓はドクンと跳ねた。
『あ、あのっ…！』
「ん？…あぁ急に触ってごめん。嫌だった…？」
嫌な訳では無い。
ただビックリしてしまったのだ。
そう思うも、焦るあまり言葉に出来なくて
再びAは顔をブンブン振るだけだった。
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Alice(プロフ) - お待ちしておりました！ありがとうございます！😭 (7月14日 18時) (
レス) @page50 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - やよさん» ありがとうございます🙌期待しててください✨ (6月6日 14時) (レス) @page49 id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - 続編たのしみ〜！！ (6月5日 20時) (レス) @page49 id: 6725d401be (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - いえいえ大丈夫ですよ！逆に不安にさせてしまい申し訳ないです😢美愛さんの作品はそんな文字化けに屈しないほど素晴らしいですから🤭 (2023年4月23日 22時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» そうなんですね…。ちょっと私のiOSからは確認できなくて対応できてないです🥲スマホだったら見れるとかないですかね？読みにくくて申し訳ないです🙇🏻♀️💦 (2023年4月23日 19時) (レス) @page15 id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年4月19日 17時
