恐怖 ページ14
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墓参りには似つかわしくない黄色の薔薇。
目に鮮やかな黄色が脳内で警笛を打つ。
足をがくがくと震わせたAは、
突如ぷつんと糸の切れたマリオネットのように
その場にへたりこんだ。
ドラ「おい、大丈夫か！」
『だれ…だれが、この花を…』
両手を肩に回し、
震える自身の体を必死に押さえつけようとするA。
その上から覆い被さるように抱き締めれば、
Aは震える唇をぎゅっと噛み
怯えた子供のような表情で僕を見上げた。
『両親の死が、誰かにばれた…？』
ドラ「まだそうと決まった訳じゃないだろう…通りすがりの誰かが備えただけかもしれない。」
『こんな変な場所に誰が通りすがるの！』
ドラ「っ…。」
悲鳴にも似た、
いつも冷静なAらしくない荒らげた声だった。
どうにかAを落ち着かせてあげたい。
その一心で言葉を探すも何も出てこない。
人気のない、へんぴな場所だ。
観光客がそう簡単に通りすがるわけなんてない。
この場所を知った誰かが来なければ見つけられないような墓に花が供えられている。
まず間違いなくアイザックとレイラの死の真相を知った人間がいるだろうということは想像に難くなかった。
『早く…探さなきゃ…。探して記憶を…』
虚ろげにぼそぼそと呟くAは
見えない恐怖に侵食されているようだ
ドラ「とりあえず手を合わせたら帰ろう。早く休んだ方がいい。」
顔面蒼白のAは今にでも倒れてしまいそうで
不安で仕方ない。
『…今日は一人でいたくない。』
ドラ「あぁ、ずっと僕がそばにいる。」
震える体温の無いAの手を握りしめた。
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美愛(プロフ) - Aliceさん» こちらこそ、いつも素敵なコメントに支えられました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”作品を愛して頂き、作者冥利です！ありがとうございます✨ (2023年4月20日 17時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎日幸せな時間を過ごせました。本作品に出会えて本当に嬉しく思ってます。今日から何度も読み返して新連載の更新をお待ちしますね！少し寂しいですがこの2人の幸せを切に願ってます。素晴らしいお話ありがとうございました！ (2023年4月20日 17時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» わぁ〜何よりです🥰いつもワクワクするコメントありがとうございます！ぜひドキドキしながら今後の展開楽しみにしててくださいね🥰 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - うぁぁぁあ！！心臓が！私の心臓がっ！！ネタバレになるのでここで書けませんが！こんなにスクロールするのがドキドキするなんて！( ⌯ﾉㅿﾉ)完結が喜ばしいことなのに永遠と続いて欲しい欲求が！(´^q^`) (2023年4月10日 18時) (レス) @page6 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年4月9日 18時
