どこに行くの？ ページ1
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2日目の朝。
朝食を食べていれば
僕の背後にスっと回ってきたAが僕の耳元に口を寄せる。
突然のことに驚いていると｢9時に玄関に来て｣と短く言い残して
何事も無かったかのように部屋を出ていった。
一体なんなのだろうか…
そんなことを思いながら9時5分前に玄関へと向かえば、
もうAは先に着いていた。
ドラ｢どこか行くのか？｣
靴を履いて待っていたAにそう尋ねる。
僕の言葉にAは頷きだけを返すと、
くるりと背を向け、歩き出した。
ついてこい、と
そう言わんばかりの背中を慌てて追いかける。
どこに行くのか
何をしに行くのか
聞きたいことはたくさんあったが
Aの雰囲気がいつもと違い、口を開けなかった。
森の中を進み、実際には15分くらい歩いただろうか。
体感的にはその空気感も相まってもっと長く感じたのだが
そのくらい歩いた頃に、木々の間から一筋の光が差し込む場所に出てきた。
目的の場所にたどり着いたらしいAが
くるりと僕を振り向く。
なんとも言えない少し寂しそうな顔をしたAの頭越しに、
ひとつの墓石が見えた。
その瞬間全てを悟る。
考えている事が顔に出ていたのだろうか
そんな僕を見てAは哀しそうに微笑むと、
ゆっくりと墓石の前に膝を着いた。
そして杖を円を書くように振ると、
墓石の前に白いカーネーションのリースが現れる。
そのまま胸の前で手を合わせ、Aは目を閉じた。
『お父様、お母様、今日はおふたりに私の最愛の人を会わせたくて連れてきました。』
ドラ｢…っ！｣
『彼は私を何度も救ってくれた人で、いつもいつも自分よりも私の事を大事にしてくれる、大好きな人です。
だから私も彼のことを、誰よりも大事にしたいと思っています。』
Aの言葉に思わず息を飲む。
身動きひとつ取れなかった。
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美愛(プロフ) - Aliceさん» こちらこそ、いつも素敵なコメントに支えられました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”作品を愛して頂き、作者冥利です！ありがとうございます✨ (2023年4月20日 17時) (
レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎日幸せな時間を過ごせました。本作品に出会えて本当に嬉しく思ってます。今日から何度も読み返して新連載の更新をお待ちしますね！少し寂しいですがこの2人の幸せを切に願ってます。素晴らしいお話ありがとうございました！ (2023年4月20日 17時) (レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» わぁ〜何よりです🥰いつもワクワクするコメントありがとうございます！ぜひドキドキしながら今後の展開楽しみにしててくださいね🥰 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - うぁぁぁあ！！心臓が！私の心臓がっ！！ネタバレになるのでここで書けませんが！こんなにスクロールするのがドキドキするなんて！( ⌯ﾉㅿﾉ)完結が喜ばしいことなのに永遠と続いて欲しい欲求が！(´^q^`) (2023年4月10日 18時) (レス) @page6 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年4月9日 18時
