怒ってない ページ3
【sideドラコ】
『ねぇ、ドラコ…本当に大丈夫よ？ドラコだって薬の作用で本調子じゃないでしょう。下ろして？』
さっきからAはこうやって大丈夫だと言い張っているが、
こいつはたいてい大丈夫じゃなくても大丈夫と言うので
じたばたするAを無視して念の為医務室へと運ぶ。
タキシード姿の僕に横抱きにされるドレス姿のAは
まさに童話の中のお姫様のようで、ホグワーツ中の視線を集めた。
医務室には誰もいない。
パーティの日だからだろうか…
そっとベッドにAを下ろすと
Aは名残惜しそうに僕の袖を掴む。
そんな様子も愛しいが、そっと肩を押して促すと
聞き分けのいい子供のようにそのままゆっくりと寝転んだ。
そして、それから事のあらましを教えてくれた。
・
そうか…あのチョコレートの中にラブポーションが
ラブポーションに侵されている間の記憶はあまりない。
だがAの少し怒ったような、
それでいて安心したような顔から
それほどまでに迷惑をかけたのだなと申し訳なく思う。
『本当に…元に戻ってよかった…』
ドラ「その、なんだ…意識がない時とはいえお前を傷つけてすまない…」
Aの話では僕は散々Aに酷い扱いをした挙句、
パンジーのことを彼女だと言ったらしい。
逆の立場でAにそんなことされたら…
正気を保てる気がしなかった。
『別に…仕方ないよ…』
そう言いながらもAは少し唇を尖らせている。
しかもふいっと顔を背けた。
ドラ「…やっぱり怒ってるのか？」
『怒ってない』
ドラ「じゃあなんでこっちを見ない」
『っ…！それは…』
そこでAはもにょもにょと口ごもった。
珍しくはっきりしない物言いに首を傾げる。
『ま、魔法のせいだから仕方ないって事は分かってるんだよ？…でも、私ですらまだ言われたことの無い言葉をパンジーに向けて言った貴方は…まだ許してない。』
ちらりとこちらを上目がちに見上げた。
パンジーには言って
Aにはまだ言ったことの無い言葉…？
なんだろうか…。
なにぶんあまり記憶が無いもので
上手くたどることも出来ない。
ドラ「…なぁA、僕はなんて言ったんだ？」
『自分で考えたら？』
ドラ「考えたいんだが、本当にほとんど何も覚えていないんだ。」
ため息をついたAに焦りばかりが募る。
こんな僕に、Aは呆れてしまっただろうか…
・
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美愛(プロフ) - Aliceさん» 沢山褒めて頂きありがとうございます！私の方こそコメントとても励みになってます🥰毎日のガッツポーズを楽しみに書き綴りますね！笑 (2023年4月9日 13時) (
レス) @page48 id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 第4篇お疲れ様でした！しつこいくらいコメントしてますがそのくらい気持ちが溢れてます！美愛さんの文の書き方、言葉の選び方、何をとっても好きです！毎日更新の知らせがくると本当にガッツポーズしてます( *˙ω˙*)و (2023年4月8日 21時) (レス) @page48 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» お気遣いありがとうございます😌毎日更新を見守って頂き嬉しく思います。しっかりと休ませて頂いたのでまた楽しく書き綴らせていただきますね！ (2023年4月3日 19時) (レス) @page37 id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 昨日の更新の時にコメントしようと思っていたのですが、もし次の日に再度体調崩されるかもしれないと思いまして今日更新したらコメントしようと考えておりました！お身体の方はお休みになられましたでしょうか？これからもご自身のペースでゆっくりやられてくださいね。 (2023年4月2日 20時) (レス) @page34 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
美愛(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます。今日から再開致しましたのでぜひまた読んでいただけると嬉しいです(*´˘`*) (2023年4月1日 21時) (レス) @page33 id: 66f373a354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美愛 | 作成日時：2023年3月12日 18時
