売店ではやっぱコロッケパンが一番人気 ページ3
Aは1人買い物から万事屋に戻っている途中、辻斬りの騒ぎを見つけていた。
「(すごく、嫌な予感がする…)」
騒ぎを見て険しい表情になって足早に万事屋へと戻った。
ちなみにAが騒ぎを見たのはエリザベスが万事屋に向かっていった後だった。
「ただいm…あれ、銀時？」
銀「よォ、丁度いいな。今から一緒に依頼人の所行かねぇか？」
「いいけど、新八と神楽ちゃんは？」
銀「あいつらはヅラの所のペットの対応中だ。あれはあいつらに任せとけば大丈夫だろ」
「(ほんとに大丈夫かな…)エリザベスが来てるの、珍しいね。小太郎は居ないの？」
銀「あぁ。来てるのはあの変なペットだけだ。」
「そっか…。銀時、依頼人の所に行くならちょっとだけ待っててくれる？買ってきたもの置いていきたいから。」
銀「おう。」
Aはエリザベスを横目に部屋の中を行き来して、銀時と一緒に依頼人の所へ向かった。
銀「ほんっとにあのペットだけは意味が分かんねぇよ。感情が読み取れねぇんだよなぁ」
「そうだね。それに、そのエリザベスと一緒に行動してる小太郎も凄いよね…っ!!??」
依頼人の刀鍛冶屋に2人で話をしながら向かっていたが、Aは不意に背中に嫌な気配を感じて後ろを振り向くが、その姿は見当たらなかった。
銀「A？どうした。」
彼女の反応を見て、銀時は低めの声で彼女に声をかけた。
「や…気のせい、かな。すごく、嫌な気配を感じたの。」
銀「案外気のせいじゃねぇかもしれねぇぜ？」
「ちょ…やめてよ、そんな怖いこと言わないでよ…」
彼女の不安そうな表情が消えない事に気づいた銀時は、彼女の頭を優しく撫でた。
銀「A。なんかあったらすぐ俺に言えよ？それから、とにかく俺を頼ってくれ。お前は1人で突っ走る事が多いからな。」
「それ、銀時には言われたくないんだけど…」
銀「ねぇ、銀さん泣いていい？」
「ふふっ、冗談だよ。心配してくれてありがとう。それより、早く依頼人の所に行こう？」
彼女の満面の笑みを見て安心した銀時は優しい表情で笑った。
銀「やっぱアイツには笑顔が1番だな」
そんな2人の様子を少し離れた所から見ていた1人の男、高杉は妖しい笑みをこぼしていた。
高「ようやく見つけたぜ。早くその身体を抱き締めてやりてェ…。なぁ？A」
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作者名：萌 | 作成日時：2019年10月25日 22時
