再会 ページ2
とある日のかぶき町
一人の男、坂田銀時はのんびりと夜の町を歩いていた。
ある、想い人の事を思いながら。
すると、一人の女性とぶつかった。
「ごめんなさい」
銀「いや、俺の方こそすんません」
その女性は笠を被っていて顔が見えなかったが、銀時はその聞き覚えのある声に反応し、そのまま立ち去ろうとする女性の腕を掴み、引き止めた。
「？…なんですか？」
銀「いや、どっかで聞いた事のある声だなーと思ってさ。Aちゃん？」
そう言うと銀時はニヤッと笑いその女性を抱きしめた。
「ぎん…とき？」
銀「おう、俺だ。」
その女性Aは抱きしめられたまま銀時を見上げた。するとその瞳から涙が溢れだしていた。
銀「おいおいどーしたんだ？涙なんか流しちゃって。そんなに俺と会うの嫌だったか？」
その言葉にAは首を横に振った。
「ち、違うよ。ただ、嬉しくって…」
Aは泣きながら話しているのを見ながら銀時は小さく微笑んだ。そして、泣いているAの笠を取り、唇に触れるだけのキスをした。
「…！」
銀「…会いたかったぜ、A」
銀時はAの耳元で優しく伝えた。
「私も銀時に会いたかった」
Aはそう言うと、銀時の胸に顔を埋めた。そんな彼女を見て銀時は優しく彼女の頭を撫でた。
銀「なぁA。俺とまた、一緒にいてくれるか？」
「もちろん！私も、銀時と一緒にいたい！」
銀「そうか、良かった。」
嬉しそうに笑った彼女を見て、銀時も微笑んだ。
銀「これからは何があっても、俺はお前を守るからな。」
「じゃあ、守れなかった…なんて事が起きないように、ずっと隣にいるよ」
銀「あぁ。俺から離れるなよ？」
「もちろん。銀時も…ね？」
返事をする前に銀時はまた彼女の唇に触れるだけのキスをした。
そして2人は銀時の住む家に向かって行った。
それから数年後に万事屋に新しく志村新八と神楽が加わった事により、より一層騒がしくなって行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：萌 | 作成日時：2019年10月25日 22時
