15輪※ほんとに！遅くなり！申し訳ありません！ ページ19
『逃げ切ってやる』
そう断言したところで、この現状が変わるわけではなかった。
枕に涙が染み込む。
『帰りたいよぉ…お母さん…お父さん…』
嗚咽が漏れそうになるのを必死で抑える。
一通り泣き終わった時、そのままぼーっとしているの
も良くないと思って相変わらずの部屋の窓から外を見て見たが、
そこから見えたのは外側から窓に打ち付けられている板のみ。
うん。明かりしか見えねぇ。
これ逃げれない気がしてきた！アハ！
｢どうした、A？僕から逃げ切るのではなかったのか？｣
1日経っているのか経っていないのか、そんなのもよくわからなくなってきた頃。
彼が、芥川さんが部屋にやってきた。
『……』
嫌いだ。手前なんて。という意味も込めて顔をそっぽに向けた。
答えてなんかやらない。
答えたら、私が私でなくなるから。
「何故逃げようとする？僕と一緒であれば何も怖くはないだろう？」
するりと彼の細い腕が私の首にまかれる。
その瞬間、私の身体は…否、口は
彼のその腕に噛み付いた。
『…ッ！！！』
はっとした時にはもう既に…遅かった。
「ッ！…何故だ？何故貴様は、僕を拒む？！」
私が噛み付いている腕を振り払われ私は投げられたおもちゃのごとく壁にぶつかる。
『ッいったァ！！何すんの…グェ！？』
彼の、黒い布が…またもや私の体にまとわりつき始めた。
彼と目が合う。
その真っ黒な瞳に映るは、欲望のみ。
「少しの間でも自由を許してしまったが故の見返りというところか…」
彼が一言。そう云った。
『なっ何するの…？！』
黒い布は私の腕と足に巻き付き離れない。
これから何が行われるのか、不安しかない私を他所に、彼は…芥川さんは私を押し倒す。
「A僕を拒むな。受け入れろ。それが貴様の…」
「Aの運命だ。」
『…え…？』
その一言の意味が理解できないまま、否が応でもこの夜を過ごした。
涙と血で濡れたシーツをよそに。
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あ - 続き待ってます！！ 面白かったです！ (2023年4月14日 23時) (
レス) @page22 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 何故、芥川君がオラの名前知ってんだ？ (2020年5月25日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 本当に芥川さんが格好良すぎて格好良すぎて無事昇天しました…！この様な神作品に邂逅する事の出来た私は幸せです！！！！！！ (2020年2月23日 19時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ばたけ(プロフ) - 納豆御飯さん» わわっ！嬉しいです……！！期待に応えられるよう頑張りますので！！泣 (2020年1月1日 20時) (レス) id: 29e406539b (このIDを非表示/違反報告)
納豆御飯(プロフ) - 貴女の書くヤンデレが大好きです！ 更新、無理せず頑張ってください！ 応援しています！ (2019年12月28日 20時) (レス) id: d545145139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎ばたけ | 作成日時：2019年3月16日 15時
