俺らの街はΩに優しい (ページ2)

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俺らの街はΩに優しいページ2

俺らの街は、何故か優しい

「おい！お前、北高の笠野だろ！！」

振り返ると、そこには黒髪の坊主の高校生
(制服からしてやおい西高校だと思う)

勘弁してよ、今日は…

「この前はダチが世話になったらしいな！！

きちんと返させてもらうぞ！！」

てか…いつのだっけ…？

喧嘩なんて、日常茶飯事だから、相手の顔なんか覚えている筈もなく、

「あー、わざわざ来てくれて悪いけど」

俺は自分の髪を耳にかける。金髪に染めたのはだいぶ前だ。

付けているピアスをいじりながら相手の目を見る

「俺、今ヒートだから今度でいい？」

薬で抑えてるから今は大丈夫だけど、

もしものことがある

だが、黒髪坊主が発した言葉は、意外な言葉

「マジか…大変だな…」

「うん」

「一人で帰れんのか？危なかったりしねー？」

「ちゃんと1人で帰れるよ」

「お大事にな」

「あんがと」

でも、この街ではあまり例外ではない

この街は

俺らの街は

Ωに優しい