-truth 3- ページ5
Conan side
その後、昴さんの変装を解いた父さんとAは互いに自己紹介をして、俺達3人は改めてリビングへと向かった
Aが持ってきてくれたシュークリームを食べながら、できる限り空気が重くならないように話を進める
「まず、昴さんとはいつ知り合ったの?」
『少し前に本屋の前で転びそうな所を助けてもらったの。でも、名前も知らない人よ』
「そうだったんだね」
成程・・・では深い関係では無いのか
続いての質問をする前に、父さんが軽く世間話やAがアメリカに住んでいた頃の話をして 場を和ませてくれた
「ほう。ではご家族は今でもアメリカにいるんだね」
『はい・・・今では父だけになってしまいましたけど』
「そうか、困ったらいつでも私達を頼るといい。日本にはコナンくんや沖矢くん、アメリカには私と有希子がいるからね」
父さんが紅茶を飲みながら微笑むと、Aはいくらか安心感を抱いたようだった
その様子に、彼女は今までも孤独さを抱えていたのかもしれないと感じた。色々と俺達に関わり初めてしまった今、これまで以上に彼女を守っていかなければ
「それで・・・赤井さんとはどういう関係?」
『本当に、その人と私は関係ないの』
「でも、赤井さんの名前に動揺してたよね?今だって──」
「コナンくん、」
つい強く追求してしまった俺を、父さんが諌める。Aがティーカップを持つ手が震えていた
・・・確かに無理強いは良くない
俺は自分を落ち着かせるように、紅茶を飲んだ
全員が黙ってしばらくした時、口を開いたのはAだった
『私には、秘密があるの』
恐る恐る、一言一句噛み締めるように 下を向いた彼女は口を開いた
『それがもし、貴方と同じ秘密だとしたら───』
顔を上げたAは真っ直ぐ俺を見つめていた
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あ - もう更新されないんですか?待ってます、、 (5月1日 6時) (レス) @page7 id: 19559be0e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長谷川 | 作成日時:2023年7月23日 0時