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-Otowa Side-
夕暮れの東京海浜病院。
ガラス張りの渡り廊下を、彼女の車椅子を押して歩く。
もう本当に、どうなることかと思った。
あの場にいた全員が、彼女の確固たる意志を目の前に何も出来ず。
ただ、音羽の言葉を待っていた。
しかし、自分自身は驚くほど冷静で。
下した決断には、なんの迷いもなかった。
｢助けましょう。＿＿＿＿
重度の頭部外傷を負っています。すぐにオペが必要です。
彼女の搬送順位をあげてください。｣
迷うことなく言い放った彼女を救うための一声は、
｢了解。｣
やがて、メンバーの力強い返事となって返ってきた。
それは、彼もおなじで。
｢音羽先生、俺たちなら救えます。
彼女が生きることで助かる命は沢山ある。彼女の存在に助けられている人だっている。
だから、そんなA先生を救う決断をしたあなたは間違っていません。
例え、彼女が自分が助かることを願っていなかったとしても。
それでも、俺たちは彼女を救うしかないんだ。｣
｢ええ。必ず。｣
いつだって、この無謀なチーフドクターの言葉に助けられてきた。
それは、もちろん今日も例外ではない。
瞬く間に彼女の処置にあたるMERメンバー、他の重症患者の対応など、迅速なフォローにまわってくれた横浜メンバー。
レスキュー、警察、消防、危機管理対策室。
全員が特別な想いを抱えて、彼女が守り抜いた4つの命の灯火を絶やさぬよう、懸命にもがいていた。
今まで築き上げてきた信頼が、彼女自身の命を救った瞬間だった。
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Ria(プロフ) - とても素敵なお話でした この後の2人がすごーく気になりますが(笑) (11月22日 8時) (
レス) @page47 id: b18326fb22 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 琉愛（るあ）さん» 琉愛様→最後までご覧頂きありがとうございます…！楽しんでいただけたようで嬉しいです〜！ (9月20日 1時) (レス) id: 9001ca60a4 (このIDを非表示/違反報告)
琉愛（るあ）(プロフ) - 最高の作品でした！！！完結まで書いてくださりありがとうございます！執筆お疲れ様でした。本当に本当に最高の作品をありがとうございます！ (9月19日 21時) (レス) @page47 id: abb9ea5a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi | 作成日時：2023年8月2日 23時
