19.出会いと別れ ページ19
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藤ヶ谷さんは、そう言って私を見た。
「私がですか？ふふ、言われたことないですよ」
「そうかなぁ、俺にはそう見えるよ。いつも一生懸命だし、可愛いなって思う。北山さんが羨ましいよ」
「冗談やめてくださいね」
熱のこもった視線を感じて、思わず目を逸らす。どうしよう……藤ヶ谷さんを見られない。
「俺、佐藤さんと会える週末が……」
藤ヶ谷さんが何か言おうとした時だ。
「たいちゃーん、ミナ、アイシュクリーム食べたい」
ミナちゃんが公園の隅にある売店を指さした。そこにはソフトクリームの置物が置いてある。
「よし、じゃあ食べる？」
「うん！おねーちゃんもたべよー！」
ミナちゃんは私と手を繋ぐと恥ずかしそうにぎゅっと握ってきた。つい可愛くて抱き寄せる。
「おねえちゃん、すごくいい匂い！」
私はミナちゃんに引っ張られて売店に行き、藤ヶ谷さんが買ってくれたソフトクリームを３人で食べた。
「たいちゃんとおねーちゃん仲良しなの？」
「ん？仲良しだよ」
「たいちゃん、おねえちゃんが好きなの？」
「好きだよ」
いくら子供からの質問でも、好きなんて言われ
るとやっぱりドキッとしてしまう。
「ミナも、おねえちゃん綺麗だから好き！」
「ありがとう、お姉ちゃんもミナちゃんが大好きよ」
「俺たち、そろそろ行かないと。これからミナと○ィズニーストアに行く約束してるから」
「おねえちゃんもいこっ」
「お姉ちゃんは、ちびがいるから行かれないんだ」
「やだ！」
ミナちゃんは駄々をこね始めた。
「ほら、お姉ちゃん困ってるよ」
ミナちゃんは涙目になりながら、抱き着いてくる。
「また会える？」
「会えるよ、きっと」
私はそっと抱きしめ、柔らかい頬を両手で包んだ。
「ほら、泣かないで」
「うん」
ミナちゃんは笑顔になると、藤ヶ谷さんと手を繋いで「バイバイ」と笑った。
「来週は研修旅行で来れないんです。だからまた今度公園で！」
「え……そうなんだ。わかった、またね！」
私は二人の後姿を見送ると、ちびと一緒にカフェに向かった。
裏口から入って店内を見渡すと、結さんの姿はなくほっとする。
「おかえりー」
「今日、部屋で待ってるね……」
「うん、俺ダッシュで帰るから！」
みっくんは笑顔で送り出してくれた。
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siori(プロフ) - 美月さん» 美月さん、初めまして！何回も読み返して下さっているなんて感激ですっ(涙)ポインセチアは私の初作品なのですが、文章が酷くちょっと手直ししています。終わったものから必ず外しますので少々お待ちくださいっ。外したらお知らせがいくようにしておきますね！ (2021年2月12日 9時) (
レス) id: dd09f4ba27 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 初めまして。sioriさんの作品の大ファンです!!何度も読み返してキュンキュンしています(^^)中でもポインセチアの窓辺は、大好きな作品です!!パスが外れるのを楽しみにお待ちしております!! (2021年2月11日 8時) (レス) id: 0eb5a1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
siori(プロフ) - ななさん» ななさーん、そんなに読んでくださっているなんてっ(;´∀｀)ありがとうございますっ。感激……ポインセチア５も、なるべく早くパスを外せるようにしますね！ありがとうございました(*^-^*) (2017年1月28日 8時) (レス) id: 6dbbe70c0b (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 先程、白万重の想い出を読み終え、あとはポインセチアの窓辺でsioriさんのお話制覇…読破？！と思っていたところで新作もありますし、続きを読めるのはもっとずっと先だと思っていたのですごく嬉しいです。じっくり読ませていただきます。ありがとうございました (2017年1月28日 0時) (レス) id: f978e26386 (このIDを非表示/違反報告)
siori(プロフ) - ななさん» ななさん、(*'ω'*)コメントありがとうございます！そしてお待たせいたしました。先ほどパスを外しました。５は、今編集中ですので、少々お待ちください。初の作品なので、文章がめちゃくちゃでお恥ずかしいですが、楽しんでいただけたら幸いです(*^-^*) (2017年1月26日 15時) (レス) id: 6dbbe70c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：siori
| 作成日時：2016年1月22日 17時
