ポインセチアの窓辺 3 -I treasure you-

17.いつもの二人 ページ17

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それからしばらく、みっくんとソファでまったりしていた。




「そういえばお風呂沸いてるよ。入ってくれば？」
「あ、じゃあそうするわ」




いつもなら“ 一緒に入ろうぜー ”なんて言ってくるのに、みっくんは１人で入ってしまった。
気にしているよね……ごめんね。
１人でぼーっとテレビを見ていると、ちびがソファに乗ってきた。じっと私を見つめてから横にぴったりくっついてくる。




「ちびには何でも話せるの。これでよかったんだよね？みっくん、私の気持ち分かってくれたよね？」




ちびは顔を上げて、私の手をペロッと舐めた。




「ふふ。ちび触ってると気持ちよくてすぐに眠くなっちゃうんだよ。いつもちびには癒されるの。ちび大好き」




私の言葉にちびの尻尾がゆっくりと動く。本当に分かってるんじゃないかなって、思う時があるんだ。




「今日はここに来られてよかった」




いつでもおいでよ……




「ふふ、今ちびの心の声が聞こえたよ。ありがとう」









“ A ”




気づけば、みっくんが私を見つめていた。
どうやらちびと一緒にうとうとしていたらしい。




「お待たせ、もう寝よ？」
「うん」
「いつもみたいに抱っこしてやろーか？」
「してほしい」




みっくんは、少し驚いた顔をしたけれど「よいしょっ」って、抱き上げてくれた。




「みっくん、今よいしょって言ったよね？どーせ重いですよっ」




みっくんはクスッと笑い、ベッドまで運んで優しく下ろしてくれた。
彼の首に顔を埋めれば、私の髪を優しく撫でてくれる。こうして髪の毛を触られるのも気持ち良くて大好きだった。




「今日は何もしないから、抱きしめていい？」
「うん……みっくん好き」




私は甘えたくなり、みっくんの身体に腕を回した。熱を帯びた眸で見つめられる。




「おやすみ」




ちゅっ……
唇に啄むようにキスをすると、そのまま頭を押さえられ、みっくんの舌が私の歯列を割って入ってきた。逃れようとしても追いかけてきて、舌を絡め取るように動かしてくる。




「はぁ、A……」
「んっ、みっくっ」
「そんな声だすなって……これ以上キスするとやめられないからもう寝よ」




みっくんは辛そうにそう言い、唇を離した。









「あー、もうっ、Aのせいで寝られなくなった！責任とれよぉー」
「みっくんが責任とってよ！」
「はぁ？俺かよ！？」




ぷっ。


それから私たちは笑いあい、抱きあって眠った。









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