光の網の中を ページ3
．
「ミツ、ごめんね……深いところ行きた
いでしょ？エダサンゴも見てないし…
…」
「いいよ、シュノーケルはみんなが楽し
めるのが一番だから、浅い場所にも魚
はたくさんいるぜ」
ミツは、立ち泳ぎしながら一度ゴーグ
ルを外すと、私を見て安心させるように
笑ってくれた。
ミツのいう通り、海底まで太陽の光が
良く届く浅い場所にもたくさんの魚が泳
いでいる。
美しいチュウチョウウオ。
ボラの群れ。
そして、エイにも会えた。
陽光の網が漂う中を、ブルーや縞模様
の魚が気持ちよさそうに泳ぎ、水面に漂
いながら下を見ているだけで十分に楽し
むことができた。
午前中いっぱいシュノーケルをして遊
び、持ってきたおにぎりを浜で食べてか
ら、午後は岩場にカニを探しに出かけた
り、洞窟の探検をしたりして過ごした。
声こそ出なかったけれど、フキちゃん
の笑顔が夏の太陽のように輝き、ミツは
そんな彼女と根気強く遊んであげていた。
こうして、キラキラとした楽しい一日
は瞬く間に過ぎていった。
「渡し船のラストが１６時半だからそろ
そろ戻ろうか」
「うん」
西日が照り付け、周りの家族連れもそ
ろそろ片付け始めたので、私たちも準備
をして戻ることにした。
”まだあそびたい”
「だけどもうすぐ夕方だから、そんなに
たくさん遊べないよ？」
”すこしでもいい！”
フキちゃんは、嬉しそうにぴょんぴょ
んと跳ねた。
船に乗り、徐々に浜が遠ざかっていく。
遠ざかる景色を見ているうちに、何だ
か寂しい気持ちでいっぱいになった。
「ミツ、すごく綺麗だったね……」
「楽しかった？」
「うん！すっごく！」
「ウミガメ見られてラッキーだったな」
「うん！――また来られるよね？」
「あぁ、また来よう」
「……私、今日の海……絶対に忘れない」
「俺も」
海風が吹き抜ける船の中、ミツは私の
手をギュっと握ってくれた。
船を降りてからは、近くのビーチで夕
飯まで遊ぶことにした。浜で追いかけっ
こをしたり、近くの岩場で魚やカニを探
した。
「もうすぐ日没だから、夕陽でも見てか
ら飯食いに行く？」
「そうだね！」
フキちゃんが、カニを捕まえるのに夢
中になっていたから、私たちは日没まで
ビーチにいることにした。
．
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siori(プロフ) - Mielさん» Mielさーん、こんにちは！そうですね、今ちょうど辛いんですっ(T_T)フキちゃんほんと可愛いですよね、私の癒しです！移行しましたので、どうぞ♪ (2017年10月1日 15時) (
レス) id: a482fb1278 (このIDを非表示/違反報告)
Miel(プロフ) - sioriさんこんにちは。やっと読めました。最後のほうはちょっとツラくて泣きました。フキちゃん可愛いな。いろんなこと考えてるんだなって…。みんなが幸せになれるといいな…。続きも楽しみにしています。 (2017年10月1日 12時) (レス) id: 5ce7b7cc41 (このIDを非表示/違反報告)
siori(プロフ) - みっくん大好きえみこさん» 今ちょうど見てて(笑)私もできれば優しくしたかったので、おっしゃってくださり助かりましたぁ！えみこさんありがとうございますっ(^▽^;)ミツに浮気させちゃってごめんなさいっ(;^ω^)いつも辛い話を最後までありがとうございます！頑張りますね！ (2017年9月29日 19時) (レス) id: 031c2bcb7e (このIDを非表示/違反報告)
みっくん大好きえみこ(プロフ) - sioriさん、今 読みました。ミツの電話、少し優しくしてくれたんですね、ありがとうございます。少し気持ちが救われました。でも、なんか…申し訳なかったですね(^^; (2017年9月29日 19時) (レス) id: d81176af93 (このIDを非表示/違反報告)
siori(プロフ) - みんさん» みんさーん、ありがたいことですぅ〜！楽しみにしてくださってとてもうれしい！拙いながらも頑張らせていただきますね！(*´▽｀*) (2017年9月29日 18時) (レス) id: 031c2bcb7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：siori
| 作成日時：2017年9月6日 14時
