17. ページ18
目の前でおでこを赤くする治くんに手当をしている。
そして、横には爆笑する侑くんと写真を撮る角名くん
目の前の治くんはというと何故かニコニコ笑っていた……
『ほんまごめん……ちょっと考え事しててん。』
治「それは俺の事?」
『……ッ……い、や、まあうん。』
治「じゃあ全然ええわ。
だって、俺の事周りが見えへんくらい考えてくれとるってことやし」
『……。』
私は恥ずかしくて手当しながら黙り込んだ。
なんでこんなサラッと恥ずかしいこと言えるん?
しかも周りに侑くんも角名くんもおるんやで!?
って周りみたら都合よくおらんしなんなん?恥ずい……
なんか治くんご満悦だし……。
治「なぁ、耳真っ赤やで?」
『…………!!意地悪。バシッ』
治「いったぁ!!……はははっ笑」
私の耳に治くんは触れてきて至近距離でそんなこと言うもんだから
顔から火が出そうなぐらいで、乱暴におでこに湿布を貼って逃げた。
治くんなんかあれから意地悪になった。
私が恥ずかしく思うようなことして楽しんどる……
私は北さんと練習メニューの調整と合宿の内容の相談に行ったら
"治と喧嘩するんやないで?"なんて言われた。喧嘩ちゃうんですよ。
北「それにしても顔赤いな、熱でもあるんか?
夏風邪舐めたらアカンで?」ピトッ
『え!?…………ッちゃいますよ!この通り元気です!』
北「ははっ元気なら良かった。
今日も暑くなるから熱中症対策ちゃんとやんねんで。」
『は、はい!ドリンク作ってきます。』
北さんはいっつも妹みたいやな〜〜〜なんて私を子供扱いしてくる
人生何周目なんやろかほんま。年がひとつ違うだけで
こんなにも大人……ってアランさんも一緒だけどなんかね笑
北さんはお兄ちゃんと言うかおとんやな。
うちのおとんよりしっかりしとる、
まあそういうところが好きなんやけど先輩として。
この時私は治くんに死ぬほど鬼の形相見つめられとったことを知らんかった。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←16.
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ビト | 作成日時:2023年4月2日 21時