甘い君

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あの一件から取り巻きの女子達は何もしなくなった、
廊下ですれ違ったら睨まれる程度ぐらいにはだけど。
まあ、人気のバレー部の人気の選手のマネをしてるんだもん
それぐらい覚悟するよー
北さんは、しばらく体育館解放をやめようかといい
月1の解放日をしばらくの間中止にした。

それから季節は夏になって日中はとても暑く
体育館も暑い、暑すぎる。贅肉が熱いよ……制服も引っ付くし


『あっつーって体育館内にいる人達のが暑いかー』



侑「あーーーーーーーーあっつい！！！！椎名飲みもん！」



『はい。あと塩分タブレットねー不味いからって捨てちゃアカンで』



侑「っげ。」



侑くんはこのくそまず塩分タブレットが苦手なようで
いつも食べなくて治くんにあげとる。
治くんは文句言わず食べとるんやけどねーまあ食べ物だしな笑
せっかく学校から支給されたものだし、熱中症で倒れるとね
試合に出れんって場合もあるから我慢してもらわんとあかん。
この私も頑張って食べておりますとも不味いけど……
薬局とかに美味しく改良されたの売っとるんやろうか…。


『今日帰りに買い出し行ってみようかな。』



北「ちょうど良かった。
買い出し行くんやったらテーピングもお願いしてもええか？」



『勿論です！あと足りないもの抜粋して追加しときます』



北「流石やな〜ちゃんとやっとって偉いで」



北さんはちょくちょく褒めてくれるから
こんな暑くてだるい日でもモチベーションが上がる〜
私はウキウキで体育館内に戻ると、何故か鬼の形相で
見つめてくる治くん。
なんや、お腹すきすぎて不機嫌なんかな？
もうすぐ部活終わりやし、あともうちょいの辛抱やで〜
と思ったら違うらしく勢い良く飛びついてきた。



『あっつい！！ねえ、暑いって離れて！』



治「あかん離さん！」



『は？まじで汗でベタベタするし暑いねん。』



治「椎名って俺ではあんな嬉しそうな顔せぇへんよな。」



『何言ってんの？暑さでどうにかなってるん？
ドリンク作ったばっかやで冷たいよ？飲みな？』



治「北さんのこと好きなんか。」



『え、普通に好きですけど(先輩として)』



そういうと、治くんは何故が暗い顔になり
私を強く抱きしめた。普通に痛い、そして暑い。
もう、最近の治くんなんなん意味わからへん……

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