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治くんはなんか不服そうな顔で、
角名くんもいつも以上に目を細めて不満そうな顔をして
今日一日を終えた。
.
そして部活……今日に限ってギャラリー解放日
なんて神様は私に試練を与えるのでしょうか…
私関係ないじゃないか、別に彼女でもないんだからさー
マネなんだからみんなそれぞれ距離近いし(治くんは例外)
『まあいつも通り仕事してればいっか。』
治「なぁなぁ椎名〜」
『タイムリーな男だねあなたは……はぁ』
治「え、何。俺なんかした?」
『いや、別にというか二の腕を揉むなセクハラって訴えんで』
治「うわ、女子の最大の武器使いよった。」
この言葉のデカさ舐めたらアカンで。
今日は一日これ使ったろ、そしたら離れるやろ
んであのさっきの名前忘れたけど誰かさんも来ないやろ。
私は、治くんを華麗にかわしドリンクを作りに水道へ
行くと、はぁ女子4人組。飽きないですね。
早くギャラリー上がんなさいよ、私は仕事するだけやん。
『先程ぶりですね、ご要件は。
早くギャラリー行かないと場所とられますよ。
それとも見れずに帰る方がいいですか?月に1回の解放日ですけど』
私は引くほど早口で、すごい言葉量で相手を圧倒した笑
だって一々1個ずつ質疑応答するの面倒やん
記者会見でもあるまいし(気にしぃだけど変に強い性格)
女子たちは私の言葉に返す言葉もないのか"ふんっ"
と効果音をつけてギャラリーに上がって行った。
『きっと聞かれる内容全部答えたんやろうな私笑』
人数分のドリンクを作り終え、中に戻ろうと
カゴを持ち上げようとするとやっぱり痛い手首
どうしてくれるんですか、取り巻きのお嬢さんたち。
治「手痛いん?」
『え?』
治「やから、手痛いんか?」
『ま、まあ少し?』
治「持つわドリンク貸して。」
『いいよー今から練習やろ。』
治「これくらい頼れや。それ俺のせいやろ。」
『え、違うよ。ぶつかってきた女子避けて壁について挫いただけ。』
治くんはまたムッとした顔をして
ドリンクの入ったカゴを持って行ってくれた。
その状態で中に入れば鬼の形相の例の女子たち……
あらー怖いなー明日私の命日かな……?
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作者名:ビト | 作成日時:2023年4月2日 21時