自己紹介 ページ5
no-side
あれからしばらく経ち、あぜ道には長さがバラバラな2つの影が並んでいた。
少女は青年と話してわかったことがある。
青年は善法寺伊作という名前で、歳は15だと言う。
わかったことと言ってもそれだけだが。
そして、彼の自己紹介が終わったということは、次は少女の番。
伊作「ねえ、君はなんて言うんだい?」
A「・・・A」
少女は素っ気なく答えた。伊作は少女の態度に対して気にする素振りは見せず、次の質問へと移った。
伊作「Aか!いい名前だね!年はいくつなんだい?忍術学園へ用があるということは、新しく入学するのかな?下級生が増えるのは嬉しいなあ!」
少女は立ち止まって言った。
A「・・・善法寺伊作。下級生というのは一体いくつだ?私が下級生に見えるか?」
伊作(えっ落ち込んでる?怒ってる?)
「えーと、10歳から12歳くらいに見えるかなって事だけど・・・違う?入学ではないの?」
少女は大きく息を吸い、訴えかけるように叫ぶ。
A「私は14歳だ!!!貴様!人のコンプレックスを無闇にいじるのではないぞ!」
「「・・・・・・」」
一瞬の沈黙。
伊作「ええええええ!!!14歳!?み、見えないよ」
あぜ道には、善法寺伊作の驚愕の声と、AAの怒声が響いた。
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作者名:ナツキ | 作成日時:2021年4月5日 23時