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月が1個 ページ3

No side

ここは月の都。一番奥の部屋では、Aが地球をながめている。

『はぁ、地球に行きたいわ。ここは本当に退屈よ、、』

そう言ってすでに敷かれている布団に入る。

『、、また退屈な明日が始まるのね。』ハァ

そして目を瞑るA。

**********************
Aの夢の中

気がつくとAは暗闇の中に立っていた。

『?ここは、、』

?「やぁ、美しいお嬢さん。」

振り返ると一人の青年が立っていた。全く見たことが無いが、どこかで会った気がした。

『、、どなた?』

?「あぁ、すまない。僕は、、君の神とでも言っておこうか。君の願いを叶えに来たんだ。」

その言葉にAは首をかしげる。

『願い?』

神「そう。君の願い。行きたいんでしょ?違う星に。」

本音を当てられ、Aは驚いた。

『何故、、知っているの?』

そう言うと神は笑った。

神「フフッ、言っただろ?僕は神だって。君のことは何でも分かるよ。で、どうなんだい?」

神はAをまっすぐに見つめた。
Aもまっすぐに神を見つめた。

『勿論行きたいわ。その星が地球じゃなくともね。、、でも、私はここから出られないわ。皆が見張っているもの。』

Aは悲しげに目を伏せた。

神「、、はぁ。君は何回言わせるの。僕は神だって!何でも出来るの!!不可能な事なんてないんだから!!」

神がそう言うとAは顔をあげた。

『本当に?』

神「本当に。」

『絶対?』

神「絶対。」

『じゃあ、私行っていいの?月から出ていいの?』

神はまっすぐAを見つめて言った。

神「うん。そうだよ。」ニコッ

その言葉を聞いたとたんにAは涙を流した。
まるでその言葉をずっと聞きたかったように。待っていたように。

神「もう、泣かないの。ほらあそこに一個だけ光っている扉があるだろ?そこに行けば違う星に行けるよ。」

神は優しく微笑んだ。

『えぇ。ありがとう。行ってくるわ。』

神「行ってらっしゃい。」

Aが扉に向かって行くのを神はただひたすらに、優しく見守っていた。

そしてAは扉をくくった。
Aを包む光。それは暖かかった。Aはどんな世界だろうというわくわくと、違う世界へ行く不安があった。

ふと、その時Aが最初に感じた神に対する懐かしさの正体が分かった。

『、、貴方だったのね。帝。、、ありがとう。』

Aは感謝の気持ちで扉をくぐり抜けた。

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推しは神 - うぉぉぉ!!ありがとうございますッッ!これからキャラ達をどんどん出していくので、良かったらリクエストオナシャース!!(宣伝)ww (2021年7月6日 16時) (レス) id: 459859454a (このIDを非表示/違反報告)
しらす - お久しぶりです!!!やだっ!めちゃ面白いです!入学式のくだりですごく笑いましたw更新応援してます(でも無理せず) (2021年7月5日 17時) (レス) id: b7444f5944 (このIDを非表示/違反報告)
推しは神 - マジすか、、期待に応えられるよう、頑張りますッッ!! (2021年6月26日 11時) (レス) id: 459859454a (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年6月26日 1時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
推しは神 - キャーー!!嬉しいです〜!!ほんとマジありがとうございますッッ!これからも頑張ります!! (2021年6月20日 13時) (レス) id: 459859454a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:推しは神 | 作者ホームページ:gkptj  
作成日時:2021年6月14日 21時

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