転移したらスライムが国を治めていた件【転生したらスライムだった件】

サトくんの教えです ページ9

「ああ、ソウエイ。Aを見つけてくれてありがとな」
「いえ、勿体ないお言葉です。……それでリムル様、この方は？」



おお……本当にサトくんを慕ってるんですね。一礼がカッコいい。



ソウエイさんの言葉にサトくんは苦笑。まあ置いてけぼりでしたもんね…。



「こいつはA。俺の姪……あー、異世界にいた頃の兄の娘だ」
「あ、サトくんサトくん。私ソウエイさんにセナって名乗りました！」



初めて会う人や、ネット上での人に告げる名の方ですが、サトくんがいるなら偽名の意味ありませんでしたね…。



「お前ホント警戒心高いよな……」
「サトくんの教えもありますけどね！」



主に「人に名前を聞くときは自分から名乗れ」云々はサトくんに教わったんですけど。



「あー、ソウエイ。セナってのはコイツの偽名、もしくはアダ名だ。本名はAな」
「……そうでしたか。それではA様と」
「えっ、やめてくださいAでいいです！」



さっきまでの口調はどうしたんですかソウエイさん！！私がサトくんの姪だからですか！！サトくん恨みます！！



「Aで、お願い、します」
「……分かりました。ではAさんと」
「うう……じゃあせめて敬語は無くしてください！！」



これだけは譲れません！
だいたいさっきまで普通に話してくれたっていうのに！！



「ですが、リムル様の親族に対し……」
「私は何もしてないですから！！サトくんは優しいしかっこいいし強いからみんなを助けたかもしれませんが、私はまだソウエイさんに案内されただけの一般人です。敬われることはしてません！！」



ただでさえしばらくタダ飯を食らう生活を送ると予想されるんですから、これ以上肩身の狭い思いはさせないで下さいっ！！
すごいのはサトくん！！



「くくっ……ソウエイ。Aもこう言ってるしさ」
「……分かった。だがAさんとは呼ばせてもらうぞ」
「ありがとうございますっ。私の口調はいつも通りなので気にしないでくださいね！」



こればっかりは治しようがないんです。家族に対してもコレなので。

法律違反のあれやこれ→←悪いスライムじゃないよ！

幸運の転スラメンバー！

シズ

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