転移したらスライムが国を治めていた件【転生したらスライムだった件】

異郷の地 ページ6

サトくん(確信)の後ろを歩き、大きな建物へと向かう。



……それにしてもサトくん、人気者です。



ちょっと崩壊した後の残るこの都市に住む人(？)達からは、話しかけられたり手を振られたり……



なんというんでしょうね……ジェラシー？を感じます。



それから道案内をしてくれた男の人……ソウエイさんからずっと視線を感じてて怖いです。



いや多分、サトくんと知り合いらしい私に疑問を抱いてる……のでしょうけど……。




こっちだって疑問ばっかりですよ！もう！



「A、とりあえずここが俺が住んでいるところだ。
今から仲間に紹介するから、お前がここにいるわけも教えてくれ。」



止まった先で、そう言って指をさしたのは超豪邸の前。
……えっ……え？



「サトくん……人様の家を自分の家のように言うのはちょっと……。」
「いや俺の家だから！」



強引に押し込まれました。解せぬです。



センスの良い調度品や、綺麗な革張りの家具が並ぶ部屋。
相変わらずジロジロ見られながらも、その部屋へと通されます。



…確かに、ここはサトくんの部屋のようです。サトくんの趣味と同じですから…。



流石に学校から帰ってきてから全力疾走で病院に向かい、神社の階段を登り、そして森を歩いてきた私の足は疲れ果てていたらしく、サトくんの許可と同時に、椅子に崩れ落ちるように座りました。



「うあー……疲れました。サトくん、飲み物とかありません？」
「お前順応早いな……ホラ。」



放り投げられたお水はキンキンに冷えててとても美味しかったです。まる。

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幸運の転スラメンバー！

シズ

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