さくら。 (ページ5)

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タイトル5 ページ5

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｢でた、ウザ絡み野郎｣

慧｢誰がウザ絡み野郎だ、こんにゃろ｣

そう言いながら隣に座る慧

私に思いっきり体重を乗せ寄りかかってくる

｢重いよ、慧｣

返ってこない返事

あーまたなんだろうな、と思い

横をみればやっぱり笑いもせず、ただ空を見上げていた

なにを考えているかわからない

ただ真っ直ぐに空を見ている

彼は不思議な人だ。

いつも突然表れて私にかまい、隣にいてくれる

たまにだけどね。

まぁ ... 今日ぐらい昼休みに慧と一緒でいいかな。

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｢ ... ねぇ、慧｣

静かに流れる空気の中

なんだかくすぐったくて話しかけてみる

慧｢んー？｣

眠たそうな返事

もうちょっとちゃんとした返事してくれたらいいのに

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けど、呼んでおいて悪いけど、話す話題が思いつかない

何を話そうか ...

慧｢なーに？｣

俺眠いんだけど、と焦らす慧

ああっ！何話そう、

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｢私って間違ってんのかな｣

こんな話題を出したかった訳じゃないのに

咄嗟に出た言葉

慧｢んー、なんで？｣

その話題だ、と分かれば面倒くさそうに普通に返して来る

私だってしたかった訳じゃないよ

｢もういいよ、寝てな｣

慧｢分かった｣

そう言うと、肩に伸し掛る頭

横を見てみると本当に眠たいのか

慧は私の肩に頭を乗せていた

目も瞑ってる

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... ん？まさか ... まさかだけどさ

さっきまでちゃんと返事してたから違うよね？

｢慧？｣

恐る恐る名前を呼んだけど返事が返ってこない

は？え、寝てんの？

うっそ ... 本気で寝るなんて ...

ありえない ... 。

しかも肩痛いし、髪くすぐったいし

なにより、こんな状況誰かに見られたら困る

特に、大ちゃんには。

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